食品や日用品の値上げ、老後の貯蓄問題などによって副業を始める方が増えています。そのようななか、ライターは人気がある副業の1つです。しかし、「気になるものの、誰でもできるの?」「どれくらい稼げる?」など疑問がある方も多いでしょう。

仙道
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本記事では副業ライターの始め方や、気になる平均収入について紹介します。ライターを副業にするメリットや、続けるうえで注意したいポイントもあわせて解説!副業ライターで稼ぎたい方は、ぜひ参考にしてみてください!

ライターは副業にできる?

結論から言うと、ライターは副業にできます。基本的に資格が不要なうえ、初心者向けの案件も豊富なためです。

とくに、副業にする方が多いのは次の3つになります。

  • Webライター
  • シナリオライター
  • ブックライター

それぞれの仕事内容や挑戦の難易度、報酬は下表のとおりです。

Webライターシナリオライターブックライター※
仕事内容Web上で公開される記事の作成YouTubeの台本やマンガ・ゲームなどのシナリオ作成書籍の代筆
挑戦の難易度
報酬低~高低~中中~高

※ゴーストライターとほぼ同義だが、執筆協力としてクレジット記載されるケースが多い

上記のうち副業にする方がもっとも多いのは、挑戦の難易度が低いWebライター。なお、執筆ジャンルは次のように多岐にわたります。

  • グルメ
  • トラベル
  • ガジェット
  • 医療・福祉
  • 美容
  • 育児・教育
  • 趣味 など

自分の経験が活かせる分野はもちろん、興味関心が強い分野に挑戦できる点もWebライターの醍醐味といえるでしょう。

仙道
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初心者が始めやすい副業は、こちらの記事でも解説しています。自分にできる副業は何か、探している方はあわせてチェックしてみてください!

関連記事:初心者におすすめの副業8選!始め方の手順、確定申告などの注意点も紹介

副業ライターの収入はどれくらい?

副業を始めるにあたっては、どれくらい稼げるかなどの収入面が気になる方も多いでしょう。

ここでは副業ライターのうち、もっとも挑戦しやすいWebライターの平均月収や報酬形態について紹介します。

平均月収の目安は5万円

副業Webライターの平均月収は、約5万円が目安といわれています。ただし、実際には月に数百円という方もいれば、20〜30万円稼ぐ方も少なくありません。

このように収入の差が生まれる理由には、作業量と報酬単価が関係しています。作業量を十分確保する、あるいは高単価案件を獲得すると月に10万円以上稼ぐことも可能です。

作業量と単価の両方を突き詰めることで、本業以上の収入を得るケースも。副業ライターの収入は、作業量や単価によって大きく変わることをよく覚えておきましょう。

報酬形態は文字単価と記事単価の2つ

副業ライターの収入を考えるうえで押さえておきたいのが、報酬形態です。Webライターの報酬形態は、文字単価と記事単価の2つがあります。

報酬単価の種類内容報酬額の例
文字単価1文字あたりの単価を設定1円/文字×3,000文字=3,000円
記事単価1記事あたりの単価を設定1記事×3000円=3,000円

いずれにおいても、作業量が同じでも単価が上がれば収入もアップします。保有スキルや専門性を高めれば単価も上がり、「副業で月30万円」も夢ではありません。

逆に単価が上がれば作業量を減らして、ワークライフバランスを見直すことも可能です。たとえば平均月収の5万円を稼ぎたい場合、文字単価が1円と2円とでは必要な文字数や本数が半分になります。

【月に5万円稼ぎたい場合】

文字単価執筆文字数執筆本数
1文字1円5万字・1本1000文字→50本・1本5000字→10本
1文字2円2.5万字・1本1000文字→25本・1本5000文字→5本

副業の収入をアップさせたい方はもちろん、プライベートを大切にしながら稼ぎたい方も、報酬単価は積極的に上げていきたいところです。

【未経験者向け】副業ライターの始め方

では実際に未経験者が副業ライターを始めるには何が必要か、前準備と3つのステップに分けて紹介します。

  • 【前準備】仕事環境を整える
  • 知識を身に付ける
  • 実践経験を積む
  • 直接契約の継続案件を獲得する

【前準備】仕事環境を整える

副業ライターは最低限、パソコンとネット環境さえあれば誰でもできます。スマホでも可能ですが、作業効率を考えるとノートパソコンやデスクトップ型パソコンを準備したいところ。

また、記事の納品ではGoogleドキュメントやWordPressというプラットフォームを使用する機会が多くなります。そのため、Googleアカウントやビジネス用のメールアドレスを準備しておくとよいでしょう。

なお、より快適な環境でライター業務を進めたい場合は、仕事が軌道に乗ってきたタイミングで次のようなものを準備することをおすすめします。

  • 作業効率が上がるデュアルモニター
  • 打鍵感など好みに合わせたキーボード
  • 体の負担を軽減するデスクやチェア など

「月○万円稼げるようになったら、このキーボードを買うんだ!」などの目標を持つと、モチベーションアップにもつながるでしょう。

①知識を身に付ける

副業ライターにまず必要なのは、書籍やオンラインスクールなどを活用した知識の習得。案件獲得や早期の単価アップに向けて、下表のような内容は最低限押さえておきたいところです。

身に付けたい知識内容
執筆に必要な基礎知識・基本的な文法・PREP法などの論理展開・Web記事特有のルール※ など
ツールの操作方法・Googleドキュメント・Googleスプレッドシート・WordPress など

※見やすさ・読みやすさを意識した工夫であり、掲載メディアによって異なる場合もある

より高単価の案件に挑戦したい場合は、将来的に次のような内容も学ぶとよいでしょう。

  • SEO(検索エンジン最適化)
  • マーケティング
  • 各分野の専門知識(金融関係など)

②実践経験を積む

習得した知識は実践経験を通して、自分のスキルとして成長させていきましょう。よくある失敗が、知識の習得で満足して稼げないというものです。副業ライターとして稼ぎたい場合は、学習と実践を繰り返すことが大切になります。

未経験者や初心者の副業ライターが実践経験を積みやすいのは、クラウドソーシングサービスとブログ。それぞれのメリット・デメリットは、下表のとおりです。

クラウドソーシングサービスの利用ブログ(WordPress)の運営
メリット・未経験者OKの案件も多い・さまざまなジャンルの案件に挑戦しやすい・クライアントからのフィードバックで学びを得やすい・WordPressの使い方が身に付く・記事やサイト設計の知識を深められる・実績としてアピールできる
デメリット・仲介手数料がかかる・高単価案件は実績や経験が必要なケースが多く、獲得まで時間がかかりやすい・維持費用がかかる・操作に慣れるまで時間がかかる

なお、クラウドソーシングとは「外注したい企業」と「仕事をしたい登録者」とをマッチングさせるサービスです。主なサービスは、次のようなものが挙げられます。

副業ライターを始めたい方は上記のサービスへ登録し、どのような案件があるかチェックしてみてはいかがでしょうか。

仙道
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副業マッチングサービスは、上記以外にもたくさんあります。具体的なサービスや手数料などを知りたい方は、こちらの記事もご覧ください!

関連記事:おすすめの副業マッチングサービス12選!選び方、注意点も解説

仙道
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また、副業でブログを始める方法については、こちらの記事で詳しく解説しています!

関連記事:副業ブログを始めよう!稼げるブログの始め方5ステップと注意点を解説

③直接契約の継続案件を獲得する

ある程度実績を積んだら、収入を安定させるために継続案件を獲得しましょう。このとき、同時に目指したいのが直接契約の締結です。

クラウドソーシングサービスは仲介手数料がかかる分、実際に入金される金額が少なくなります。直接契約であれば報酬すべてが手元に入るため、より効率的に稼ぐことが可能です。

ただし、サービスによっては直接契約への移行は規約違反となります。そのため、直接契約の継続案件は、下表のような方法で新たに獲得を目指しましょう。

案件の獲得方法
求人サイトの活用Indeed
求人ボックス など
SNSを通じた紹介Twitter
note など
エージェントサービスの利用マイナビクリエイター
レバテックキャリア
リクルートエージェント など

また、ライターを募集している企業へ、直接営業メールを送るのも1つの方法です。本業の合間に無理なく動けるよう、自分に合った案件獲得方法を探してみてください。

副業でライターを選ぶ3つのメリット

ここでは副業にする方が多いWebライターのメリットを、3つ紹介します。

  • 未経験でも挑戦しやすい
  • 自由な働き方ができる
  • 身に付いたノウハウを本業に活かせる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

未経験でも挑戦しやすい

副業ライター最大のメリットは、未経験でも挑戦しやすい点です。実際、クラウドワークスで初心者向けのライター案件を検索すると、650件以上ヒットします(2023年3月時点)。

もちろん仕事である以上、未経験とはいえビジネスマナーは必須です。応募からテストライティングや契約につなげたい方は、以下のようなNG行為をしていないかチェックしましょう。

OKパターンNGパターン
・ビジネスメールと同様に、応募文は基本的な挨拶から始めている
・案件の募集内容に合わせて、応募文の内容や記載する実績を変えている
・迅速かつこまめに連絡している
・応募文に挨拶がない
・「頑張ります!」など意気込みのみを記載している
・レスポンスが遅い、あるいは途絶える

上記のOKパターンについて「当たり前のことでは?」と思える方であれば、副業ライターとして成功できる可能性が高いといえます。

自由な働き方ができる

副業ライターは基本的に、パソコンとネット環境さえあれば仕事ができます。そのため、時間や場所にしばられない働き方も可能な点もメリットの1つです。実際、在宅はもちろん、Wi-Fiがあるカフェやコワーキングスペースなどで働く副業ライターもいます。

また、1件あたりの納期がおおむね3日〜1週間であり、スケジュールを組みやすい点もうれしいところ。たとえば、次のような働き方もできます。

  • 平日に1~2時間ずつ働き、休日はゆっくり休む
  • 平日は本業に集中し、休日のみ5~6時間働く
  • 平日・休日ともに最大限働き、がっつり稼ぐ

副業をする目的を踏まえて、自分に合った働き方を考えていきましょう。

身に付いたノウハウを本業に活かせる

副業ライターのメリットは、得られたノウハウを本業に活かせる点にもあります。マーケティングなどの知識はもちろん、次のようなスキルも本業で大いに役立つでしょう。

  • クライアントとの交渉スキル
  • 同業者や他職種とのコミュニケーションスキル
  • スケジュール調整などのマネジメントスキル
  • 記事設計などのロジカルシンキングスキル
  • 伝えたいことをわかりやすく表現する伝達スキル など

たとえば、本業の会議で発言するときや報告書を作成するときは、副業ライターで培ったロジカルシンキングスキルや伝達スキルが活きてきます。副業で得たノウハウを本業にも還元することで自分の成長を感じられ、モチベーションの向上も期待できるでしょう。

副業ライターを続けるときの注意点

副業ライターを始める際には、メリットだけでなく以下のような注意点も把握しておくことが大切です。

  • 精神的にきつい案件は避ける
  • 確定申告の必要性を確認する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

精神的にきつい案件は避ける

「ライターはきついから、やめとけ」と言われるケースがありますが、その理由はいわゆる地雷案件と呼ばれるものがあるためです。

たとえば、1文字0.1以下と低単価のわりに作業量が多い案件。また、チェック担当者によって指摘することが異なり、修正作業がなかなか終わらない案件も要注意です。低単価かつ高負荷で心身ともに消耗し、志半ばでライターを辞める方も少なくありません。

とくに、副業は本業が終わったあとや休日に取り組む仕事であるため、疲れが溜まりやすい傾向にあります。副業ライターとして気持ちよく働き続けるためにも、精神的にきつい案件は避け、現状の仕事内容も報酬に見合っているか定期的に見直しましょう。

確定申告の必要性を確認する

副業ライターで得た収入は、税金によって確定申告が必要になる点も注意が必要です。具体的には所得税の場合、副業収入が20万円以下であれば確定申告が不要になります。一方、住民税は副業収入の金額にかかわらず、申告が必要です。

「申告して会社に副業がバレるのは困る」という場合は、住民税の徴収方法を特別徴収から普通徴収に変更すれば問題ありません。

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副業に関わる住民税の申告方法などは、こちらの記事でも解説しています。住民税のシミュレーションもできるので、ぜひ参考にしてみてください!

関連記事:副業で納める住民税は?申告方法、申告しないとどうなるかを解説

副業を始めるならライターがおすすめ!

副業ライターのうち、とくにWebライターは初心者OKの案件も多いため、未経験者でも挑戦しやすい仕事といえます。お小遣い稼ぎはもちろん、がっつり稼ぎたい方も副業ライターに一度挑戦してみてはいかがでしょうか。