副業を検討している女性の中には「どうやって始めればいいのかわからない」「女性におすすめの副業を知りたい」と思っている方もいるでしょう。
そこで本記事では、女性におすすめの副業16種類や選ぶ時のポイントを解説します。初心者は避けた方が良い仕事も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
女性におすすめの副業を始める前の準備事項
ここではまず、女性におすすめの副業を始める前の準備事項を解説します。
効率的に稼ぐ上で重要なポイントなので、しっかり押さえておきましょう。
副業の目的・目標を明確にする
副業を始める際は、「なぜ副業するのか」を明確にしておかなければなりません。
副業は本業とは違い、誰かに強制されて始めるものでも、義務でもないので、きちんと目線を定めておかないとついサボってしまうのです。
本業の就業規則を確認する
副業を始める上では、「本業の就業規則」も確認しなければなりません。全体的には副業を認める空気感ではあるものの、やはりまだ副業禁止の企業は多いからです。
仮に認可されていても、一定の業種のみに限定されているケースもあるため、事前に欠かさずチェックし、もし不安なら人事部や直属の上司に問い合わせましょう。
配偶者控除・配偶者特別控除を確認する
配偶者控除とは、要件を満たした控除対象の配偶者がいる場合に、所得から一定の控除を受けられる制度です。
たとえば、妻より夫のほうが収入が高いとき、妻の所得が480,000円を下回ると、夫の所得から配偶者控除を受けられます。
一方、「配偶者特別控除」は配偶者控除を受けられない方が対象。配偶者に480,000円を超える所得があっても1,330,000円までは、所得金額に応じた一定額の控除が受けられるというものです。
もし、配偶者控除や配偶者特別控除に該当する場合は、配偶者と相談しながら副業を進めることをおすすめします。
副業の収入額によって確定申告をする
日本の税制は「申告納税制度」であるため、給与や所得を一定額受け取った場合などは国に確定申告しなければいけません。
そして、副業の所得が200,000円を超えたときに義務が発生するため、事前に自分の年収を想定し、必要に応じて申告しましょう。
ただし、所得税の還付を受けたい場合は、200,000円以下でも確定申告する必要があります。
必要な場合は開業届を提出する
基本的に、副業は開業届を提出しなくても問題ありませんが、経費の範囲を広げて青色申告特別控除を受けたいのなら、早めに提出しておいた方が良いでしょう。
ちなみに、青色申告特別控除が認められているのは「事業所得」「不動産所得」「山林所得」であり、最高550,000円(電子申告の場合650,000円)を所得から控除できます。
無論、白色より青色申告の方が税制面でメリットが大きいので、希望する場合は早めに開業届を提出しておいてください。
女性の副業選びのポイント
ここからは女性が副業を行う際に、押さえておくべき副業選びのポイントについて解説していきます。
未経験でも始めやすい仕事か
業種や案件によっては資格や経験が必要になるケースもあります。しかし、特別な資格やスキルのない女性にとって、突然難易度の高い副業は難しいでしょう。
そこで、最初は「未経験でも始められる仕事」を選ぶのがおすすめです。具体的には「ライター」「アンケート」「文字起こし」などが代表的であり、経験を積みながら、スキルアップしていくと良いですよ。
趣味や興味関心がある仕事か
副業は基本的に、自分が興味関心のあるジャンルを選びましょう。まったく関係のない領域は疲れる上に習得も時間がかかるからです。
たとえば、手芸に興味がある場合は、ハンドメイドショップを開設してSNSで集客していく方法もおすすめ。
写真が得意なら画像販売もおすすめなので、まずは自分の「好き・得意・気になる」にフォーカスしましょう。
専門知識やスキルを活かせるか
もし特別な資格や珍しい資格を持っているのであれば、より専門的な副業にチャレンジしてみるのもおすすめです。
ファイナンシャルプランナーを持っている方は、ライフプラン設計なども売り物にできるため、他の方には負けない特定の知識・スキルを惜しみなく使っていきましょう。
在宅でできる仕事か
育児や家事をこなしながら副業をしたい女性は、在宅でできるかどうかも重要なポイントとなります。
在宅での副業の多くは拘束時間が決まっていないことから、自分の好きなタイミングで働けるので、育児や家事とも両立しやすいでしょう。
本業に支障がでにくく、副業を始める上で最も重視したいポイントの一つです。
安全性が高いか
自分が利用する副業サイトやクライアントが、安全かどうかもチェックしてください。
企業名や代表者、所在地などが不明なサイト・クライアントからの仕事は受けず、身元がハッキリしている案件に絞る必要があります。
上場企業の副業募集サイトに限定するのも効果的なので、極力安全性の高いサイト・クライアントを選びましょう。
本業に影響はないか
副業を選ぶ際は、本業に影響がないかもしっかり確認しましょう。
本業を失ってしまっては元も子もないので、時間の融通が利き、稼働時間も少なく済む仕事を選んでください。また、そもそも本業の会社全体で禁止しているケースも多いため、就業規則も必ず確認しなければなりません。
女性におすすめの副業16選
ここからは、女性におすすめの副業を16種類解説します。
それぞれの特徴を把握して、最適な仕事を選んでください。
フリマアプリ・インターネットオークション
フリマアプリやインターネットオークションも最近は人気が高く、物置の奥に眠る不用品や骨董品を手軽に現金化できます。
売りたい商品の写真を撮り、説明欄や希望金額を入力するだけなので、初心者でも簡単に始められるでしょう。ただし、通常のフリーマーケットと同じように値下げ交渉される場合もあり、最悪の場合ずっと売れ残るリスクもあります。
市場の反応を見ながら、適切に運用してみてください。
ライター
ライターは、クライアントからのリクエストに基づいて記事を作成する業務です。
アフィリエイト・セールス記事、芸能記事や法律とさまざまなジャンルが募集されており、目立った実績や経験がなくても始められるでしょう。
クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトを活用すれば、比較的簡単に案件が獲得できるのも大きな魅力です。
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトなどのデザインを作成する仕事であり、見た目だけでなく機能も設計します。
デザインセンスだけでなくコーディング知識も必要となりますが、クライアントさえ獲得できれば安定収入が見込めるでしょう。
初心者にはやや難易度が高いので、その点にだけ注意してください。
ネットショップ運営・ハンドメイド販売
ネットショップやハンドメイドショップの運営も、女性には大変おすすめの副業です。
BASEをはじめとするプラットフォームに登録すれば、即日で販売活動が始められるため、「趣味をお金に換えたい」と考える方は特に検討すると良いでしょう。
しかしながら、人気がでなければ思うような成果に繋がりません。販売サイトの集客だけではライバルとの差もつけられないので、SNSの同時活用も視野に入れてください。
データ入力
データ入力は、クライアントから提示された情報をエクセルなどのシートに入力するお仕事。
クラウドワークスやランサーズなどでたくさんの案件が募集されており、タイピングスキルさえあれば受注できる手軽さも魅力。
単価が低いデメリットがあるため、稼ぎたいなら数をこなすしかありません。
家事代行サービス
家事代行も女性におすすめの副業の一つであり、掃除や洗濯、料理といった日常業務で対価が得られます。
家事代行に特化した副業サイトもあり、調理師免許や整理収納アドバイザーといった資格があればさらに有利に立ち回れるでしょう。
実際に依頼者の家へ訪問しなければならないため、在宅ワークできない点には注意が必要です。
オンライン教師
オンライン教師は、塾や資格取得のオンライン授業の講師として、zoomなどのオンラインツールを通して授業を行う仕事です。
一般的な求人サイトでも募集しており、単価も基本的に高水準。しかし、教えられるだけの知識や専門性が必須であり、シフトに入れなければそもそも働けないデメリットがあります。
コンサルタント・コーチング
コンサルタントやコーチングは、スキルや経験を活かして対人の支援をする仕事です。コンサルタントは、事業の改善点や競合他社調査をリサーチし、新しいマーケティング戦略を立てて依頼者の課題解決をサポートします。
コーチングは、人生の目標や目的が達成できるよう、精神面の成熟を促す役割を持ち、いずれも副業サイトで案件に応募できるでしょう。
本業のスキルを活用しやすく、コンサルタントやコーチング案件自体の単価も高いため、効率よく大きく稼げます。
スキルシェア
自分の持っているスキルをシェアし、お金を得られるスキルシェアも副業としておすすめです。スキルマーケットなどに登録することで仕事を始められます。
スキルシェアのメリットは、自分の特技やスキルを発揮してお金を稼げることです。特別な資格などでなくとも、自分の得意なことや強みを活かせます。
デメリットは未経験やスキルのないことにチャレンジして稼ぐのは難しいという点です。また、スキルシェアのマーケットは競合が多いので、案件の獲得が難しいというのもあります。
アフィリエイト
副業として、アフィリエイトで稼ぐという手段もあります。
ブログやWebサイト、SNSを開設し、訪問ユーザーが広告を表示したり、サイト経由で商品やサービスを購入すると報酬が発生するのです。
アフィリエイトは自分次第で無限に稼げる可能性があり。大きく集客できれば月9桁も夢ではありません。
ただし、成果が出るまでにかなりの労力と時間がかかり、必ず稼げるとも限らないため、挫折してしまう人も多いのが実情です。
副業をする女性が増えている理由
株式会社シューマツワーカーの「女性の副業に関する意識調査」では、実に4割以上の女性が「副業に興味あり」と回答しました。この背景には次の3つの理由が考えられます。
- 収入面に不安がある人が多い
- 政府や企業が副業促進をしている
- クラウドソーシングサービスが普及している
市場のトレンドを把握するためにも、ぜひ参考にしてください。
収入面に不安がある人が多い
収入面での不安は、副業を始めるきっかけとして最も多い理由の1つです。
ちなみに、2021年の会社員平均年収は4,030,000円で、20年前の4,500,000円に比べると、減少傾向にあります。
そして、平均年収4,030,000円というと、月に300,000円以上を給与として受け取っている計算となり、社会保険料を差し引くと手取りはさらに少ないでしょう。
自由に使えるお金はおろか、貯蓄もできないという方も少なくないため、副業を始めて年収アップを図るのです。
政府や企業が副業促進をしている
政府が2018年3月に発表したモデル就業規則の影響により、世間は副業を容認する方向へとシフトし始めています。
具体的には、労働者の遵守事項として入っていた「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと。」という規定を削除し、副業・兼業に関する規定を新設したのです。さらに、2020年9月に行われた副業・兼業の促進に関するガイドラインの改定でも、副業・兼業についての記述を改訂しました。
このような背景から、副業を禁止していた企業も副業を推し進めるようになり、社会背景の後押しの中で副業に励めるのです。
クラウドソーシングサービスが普及している
クラウドソーシングサイトが普及してきているのも、副業を始める女性が増えている理由の一つです。
「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったサイトの会員数は年々増加傾向で、将来的にも増え続けることが予想されています。
スキルや人脈がない完全な未経験者からでも何かしらの副業を始められるため、気になる方は一度チェックしてみると良いでしょう。
女性におすすめできない副業
ここまでは、女性におすすめの副業を解説してきましたが、次章では女性が避けるべき仕事を解説します。
安全に副業を進める上では、重要なポイントとなるため、ぜひ参考にしてください。
パパ活やレンタル彼女
パパ活やレンタル彼女は、経済的に余裕のある男性と食事などを楽しんで対価をもらう行為を指しています。
詳しい内容は様々ですが、正式な企業を通して契約しているわけではなく、通常の副業とは程遠いイリーガルな業務であることが大半です。
無論、犯罪に巻き込まれるリスクもあるため、手を出さないようにしましょう。
メールレディやチャットレディ
パソコンやスマートフォンで男性とメッセージをやり取りしたり、ビデオチャットで会話する仕事です。
基本的には、チャットをするだけで完結するのですが、時折アダルトな内容を求めてくる顧客も存在します。
また、月収相場は30,000円程度と決して高くないので、収入と安全性の双方からおすすめできません。
女性におすすめの副業で安心して稼ごう
本記事では、女性におすすめの副業や選び方、事前準備なども解説してきました。
昨今は副業に取り組む女性が増えており、その流れに比例してプラットフォームも増加傾向です。特別な資格やスキルがなくても副業を始められるので、ぜひ本記事を参考にチャレンジしてみてください。