占い師は安定的に需要のある仕事であり、ポータルサイトなどを利用すれば誰でも手軽にビジネスを始められます。ただ、具体的な業務内容や開業までの手順がわからないばかりに、いつまでも占い師として活動をスタートできないケースも少なくありません。

そこで本記事では、占い師の仕事内容や初心者が開業するためのロードマップを徹底公開します。

占い師の仕事内容とは

占い師は古くから世界中で人々の未来や運勢を見通す役割を担ってきました。科学的な確証は未だ得られないものの、精神的、思想的な観点からサポートできる存在として認知されています。

具体的には、タロットカード、星占い、手相、ルーンなどのさまざまな占術を用いており、これらを組み合わせて相談者の質問や悩みに答える形です。

この職業は単に未来予想を提供するだけでなく、人生の転機や困難な状況にある人々へ指針となるようなアドバイスも与えられるため、人によっては大きなやりがいを感じられるかもしれません。

ただし、占い師の手法や業界的なトレンドは目まぐるしく変化します。特に昨今はスピリチュアルに注目が集まりやすくなっているので、その延長として占いにもスポットが当たることが少なくありません。

そのため、常に学習を継続し、最新情報にアップデートしておくことが、占い師に求められる要素の一つと言えるでしょう。

なお、占い師は対面だけでなく、電話やオンラインでも相談を受け付けるため、幅広いニーズに応えることが可能です。

占い師の仕事で用いられる手法

次は、占い師の仕事で用いられている手法を見ていきたいと思います。

タロットカード

タロットカードは78枚のカードを使用して行う占いの一種です。大アルカナと小アルカナに分かれており、それぞれ異なる象徴と意味を持っています。

占い師はカードをシャッフルし、特定のスプレッド（配置方法）に従ってカードを並べ、引かれたカードの位置や組み合わせから、相談者の過去、現在、未来について読み解きます。

星占い（ホロスコープ）

星占いは天体の位置や動きを基に人々の性格や運命を予測する占術です。

この場合は、「占星術士」とも呼ばれ、出生日時と出生地からホロスコープ（天体図）を作成し、その配置を分析します。

なお、スタンダードな星占いでは、各惑星や星座の位置が個々人の性格や運勢に与える影響を表します。たとえば、太陽星座は基本的な性格を示し、月星座は感情や無意識の側面を示すといった形です。

星占いは、恋愛、仕事、健康など多岐にわたる質問に対する指針を提供し、個々の成長や選択をサポートできるでしょう。

手相占い

手相占いは手のひらの線や形状から個人の運命や性格を読み解く技術です。

掌線（生命線、感情線、運命線など）の長さや形、手の形状や指の特徴などを観察し、これらの特徴から相談者の健康状態、感情の傾向、人生の転機などを予測します。

手相は遺伝や生活習慣の影響も受けるため、定期的に観察することで自身の成長や変化を確認できるでしょう。また、手の状態から現在の心理的状態や潜在的な能力をも読み解くことが可能です。

ルーン占い

ルーン占いは、北欧の古代文字「ルーン」を使用する占術です。24のルーン文字が刻まれた石や木片を使い、袋から無作為に選び出しその意味を解釈します。

ルーンはそれぞれが異なる象徴やメッセージを持っており、相談者の質問や状況に応じたアドバイスを提供することが可能です。

数秘術

数秘術は、名前や生年月日から特定の数字を導き出し、その数字の意味を読み解く占術です。

各数字には固有のエネルギーや性質があるとされており、個々人の性格や運命、人生の課題などを示すことが可能です。場合によっては、ライフパスナンバーやソウルナンバーなど、特定の計算法を用いて重要な数字を算出し、それを基に分析を行います。

占い師として仕事をするための学習方法3選

占い師は様々な手法を学ぶ必要がありますが、学習自体は独学でも十分可能です。

次は、おすすめの方法を3つ確認していきましょう。

関連記事：独学で占い師を目指すには？勉強方法や準備・仕事の獲得方法を解説

書籍やオンライン教材を利用する

占いの手法を学ぶための基本的な方法は、専門書籍やオンライン教材を利用することです。

書籍は、占いの歴史や理論、具体的な技術まで幅広くカバーしています。特に、タロットカードや星占いなどの分野では、入門書から上級者向けのテキストまで豊富な選択肢があるでしょう。また、オンラインコースやウェビナーも充実しており、動画やインタラクティブなコンテンツを通じて効率的に学習が可能です。自己学習に適したこの方法は、スケジュールに合わせて進められます。

実践的なワークショップやセミナーに参加する

実践的なワークショップやセミナーに参加することで、占いの技術を直接体験しながら学ぶことができます。

これらのイベントでは、経験豊富な占い師から直接指導を受けることができるため、技術の習得が早まる期待が持てます。

また、他の参加者と交流する機会もあり、情報交換やネットワーキングを通じて知識を深めることが可能です。ワークショップは、具体的な実技を重視しているため、実際の占いの場面で役立つスキルを身につけることができます。

実際に占いを行いフィードバックを受ける

実際に占いを行い、フィードバックを受けることで、実践的なスキルを磨くことができます。友人や家族を対象に占いを行い、その結果について意見を聞くことで、自分の技術のどこが強みで、どこに改善の余地があるかを確認できるでしょう。

また、オンラインの占いコミュニティやフォーラムを活用し、他の占い師からアドバイスをもらうことも有効です。実践を繰り返すことで、占いの精度や相談者とのコミュニケーション能力が向上し、より信頼される占い師になれるかもしれません。

占い師の仕事を始めるためのロードマップ

ここからは、仕事を始めるための具体的な手順を見ていきましょう。

占い手法の習得と練習

まずは、占いの手法を習得していきましょう。タロットカード、星占い、手相など、自分に合った占術を選び、書籍やオンラインコース、ワークショップなどを通じて基礎を学びます。

その後、友人や家族を対象に実践し、フィードバックを受けることで技術を磨くのがおすすめです。継続的な学習と練習を重ねることで、精度の高い占いができるようになり、自身のスタイルや強みも確立していけるでしょう。

資格取得と認定

次に、信頼性を高めるために関連する資格を取得するのも効果的です。

占いの資格や認定は、専門的な知識とスキルを証明する手段として役立ちます。資格取得には、試験や講座の受講が必要となる場合があり、これによりプロとしての自覚も芽生えてくるでしょう。

そして、認定を受けることで、クライアントに対して信頼性の高いサービスを提供することが可能です。業界団体への加入も、さらなる信頼性の向上につながる期待が持てます。

ビジネスプランとマーケティング

占い師として開業するには、明確なビジネスプランを策定することも重要です。

提供するサービスの内容や料金設定、ターゲット顧客の明確化もこの段階で済ませましょう。

また、ウェブサイトやSNSを活用して、自身の占いサービスを宣伝するのもおすすめであり、ブログや動画で占いの魅力を発信し、オンライン予約システムを導入することも効果的です。

開業手続きと法的準備

一定のスキルが身についたら、正式に開業するための手続きを行います。

必要な営業許可や登録を行い、適切なビジネス構造（個人事業主や法人など）を選択しましょう。また、税務や会計の基本を理解し、適切に処理することも重要です。法律や規制に関する知識を持つことで、トラブルを避け、スムーズなビジネス運営が可能になります。

継続的なスキルアップ

開業後も、占い師としてのスキルを継続的に向上させなければなりません。

新しい占術を学んだり、心理学やカウンセリング技術を取り入れることで、より質の高いサービスを提供できます。また、顧客対応のスキルを磨き、クライアントの満足度を高めることも重要です。

定期的にフィードバックを受け取り、それをもとにサービスを改善して、信頼される占い師としての地位を確立していきましょう。

占い師の仕事は初心者でも始められる

本記事では、占い師の仕事内容や具体的な開業方法などを解説してきました。

占い師は数多くの手法があり、一見すると難しそうに思えるかもしれません。しかし、適切な手順を踏めば誰でもビジネスとしてスタートできるので、ぜひ本記事を参考に学習を始めてみてください。