副業を検討している方の中には「内職を副業にしたい」「内職を副業にするときの始め方が分からない」と悩む方も少なくありません。
今回は、内職の副業のメリット・デメリットから始める方法を詳しく解説します。内職での副業に関して疑問を抱いている方は、ぜひ参考にしてください。
内職の副業とは
まず、内職という仕事の定義を確認しておきましょう。
内職とは、メーカーや販売業者などから部品・原材料の提供を受けて、自宅で製品の製造や加工を行うことを指します。
また、内職は基本的に企業に雇われることとなり、都道府県ごとに定められた家内労働法で最低工賃などが決められているのです。
内職と在宅ワーク(副業)との違い
内職と在宅ワーク(副業)は、一見すると似ている言葉ですが似て非なるものです。
内職は、専門的な技術が必要ない単純作業の場合、在宅ワークと比べて報酬が低い傾向にあります。
一方、在宅ワークは、基本的に個人事業主として、企業などから業務を受託し報酬を受けるという働き方です。そのため、専門的なスキルや経験を活かした業務であれば、高報酬を得られる可能性も高いでしょう。
副業の内職おすすめ7選
次に、副業としておすすめの内職を解説します。
内職を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
自宅に届く副業の内職筆頭|シール貼りや値札付け
「内職」と聞いて最初に思い浮かぶのは、シール貼りや値札付けではないでしょうか。
シール貼りは、手作業関連の内職の中でもトップクラスに業務内容が簡単で、誰でも挑戦しやすい点が特徴です。
特別なスキルを必要としない内職のため単価は低いですが、時間と場所が確保できる方におすすめといえます。
高単価のチャンスもあり|袋詰めやガチャガチャのカプセル詰め
袋詰めやカプセル詰めも、シール貼りや値札貼りと同様に、業務の難易度が低いため誰でも簡単に挑戦できます。
袋詰めをする商品によっては、サイズの大きいものや袋詰めしづらいものもあるので、高単価な案件では、一つあたり5円ほどになることも少なくありません。
商品に傷や汚れがつかないよう注意し、髪の毛などの異物が袋に入らないよう作業環境を片付けて綺麗にしておくことも必要です。
簡単作業が好きな人におすすめ|部品の組み立て
部品の組み立ては、単純作業系のものと、専門性が必要なものがあります。
単純なものは簡単なパーツを組み立てるだけの作業や、ネジを止めるだけのものなど、誰でも挑戦しやすいものが多く、単価は一つ約0.5円と想定しておくと良いでしょう。
一方、はんだ付けなど専門性が求められる業務もあります。誰でもできるものではないため、こちらは一つあたり約8円が相場です。
字を書くのが好きな人必見|宛名書き
綺麗に文字を書ける方や、文字を書くのが大好きな方には宛名書きの内職がおすすめです。
仕はがきや手紙の宛名書き以外に、お礼状や賞状の名前を書く場合が多く、ミスが許されない緊張感のある業務内容といえるでしょう。
単価の相場は、一般的な封筒の宛名の場合一件あたり約4円、賞状の場合は一つ300円〜500円になります。
ハンドメイドが好きな人必見|アクセサリー作り
アクセサリー作りは、女性からの人気が高い内職です。1からアクセサリーを作り上げるのではなく、自宅にアクセサリーの素材が送られ、マニュアルをもとにアクセサリーを完成させます。
作るものは、ヘアゴム・ストラップ・ミサンガなど、高度な専門性が必要とされないものがほとんどで、物を作るのが好きな方や手先が器用な方にとってはぴったりの内職です。
単純作業というよりは、ものづくりと呼ぶ部類の作業のため、商品を作り上げることで達成感を得られ、作業にあきにくいというメリットもあるでしょう。
副業の内職の新たな代表格|データ入力
パソコンやスマホを使った内職の中で、最も難易度が低く誰でも挑戦しやすいのがデータ入力です。
業務内容は、クライアントから送られてくるデータをフォーマットのとおりに入力することなので、パソコンの操作に慣れていない初心者でも比較的挑戦しやすい内職といえます。
しかし、パソコンの操作に慣れており、タイピングが速い方のほうが、より多くの仕事をこなせるため、そのぶん報酬を得やすいでしょう。
単価の相場は1文字約0.1円〜1円です。
タイピングできれば誰でもOK|文字起こし
文字起こしは、動画や音声データに録音された内容を文字にする業務です。
案件の内容によって、どの程度入力するかはまちまちですが、文字起こしは音声についていけるタイピング能力があるのが望ましいでしょう。
パソコンでの作業に慣れていて、データ入力よりも高単価な案件を得たい人に向いています。また、口語を文語に自分で変換しなければならない案件もあるため、正しい日本語の知識も必要です。
ちなみに、文字起こしには、一般社団法人文字起こし活用推進協議会が運営する「文字起こし技能テスト」という資格があります。必ず仕事が獲得できるわけではありませんが、実力を試したい方はぜひチャレンジしてみてください。単価の相場は1分の音声で約200円、1文字1円程度です。
内職の副業の探し方
ここからは、実際に内職を探す方法を紹介します。
全部で4つあるので、自分にあった方法を選んでみましょう。
求人サイトや派遣に登録
まずは求人サイトや派遣サイトに登録し、自分にあった仕事がないかを探してみましょう。
たとえば、家庭内職専門求人サイト「PieceWork」などが代表的であり、内職専門のサイトのため、希望する仕事を見つけやすく、初心者でも自分に向いた案件を探しやすいでしょう。
スマホさえあればすぐに登録できるので、まずは求人サイトに登録をして、仕事を探してみてください。
新聞広告に応募
新聞を契約している方は、新聞の広告欄にある内職募集を確認してみましょう。
多くの仕事が募集されているわけではないですが、もしかしたら自分の条件とマッチする仕事と出会えるかもしれません。
専門サイトに登録
専門サイトはそれぞれ得意なジャンルが異なるため、チャレンジしてみたい求人が多いサイトを探すところから始めましょう。
「なるべく多く稼ぎたい」「効率的に副業したい」と考えている方は、一つの専門サイトに登録するだけではなく、複数のサイトに登録して案件を探してみてください。
クラウドソーシングサイトに登録
「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングサイトに登録する方法もあります。内職専門では、前述した「PieceWork」の他に「mama works(ママワークス)」も含めて検討しましょう。
応募前に信頼できるクライアントかどうかの判断がしやすく、内職はもちろん、Webライターや動画編集での副業を考えている方にもおすすめです。
内職副業の注意点
続いて、内職副業に挑戦するにあたっての注意点を紹介します。
内職では詐欺被害に遭う方もいますので、事前にしっかり確認しておきましょう。
内職詐欺に気を付ける
手作業系の内職の場合、家に材料を送らなければならない性質を利用して、道具のレンタル料を高い価格で請求してくる場合があります。
案件に登録する際、登録料や斡旋料を請求されるケースもあるため、契約前にこれらの料金を請求される場合は、関わらないようにするとよいでしょう。
また、相場よりも高い報酬で募集している内職も、内職詐欺をしている可能性があります。他の案件と比較して、作業内容や報酬が平均的かを応募前に確認してください。
副業の収入が20万円を超えたら確定申告をする
副業の年間収入が20万円を超える場合は、確定申告が必要です。期限以内に確定申告をしなければ、脱税行為へと繋がってしまい、ペナルティが課せられます。
また、所得税の確定申告は20万円を超えた時点で必要ですが、住民税の申告は副業での収入が発生した時点で必要になるという点に注意してください。
関連記事:副業の確定申告はいくらから?やり方、よくある質問を徹底解説
副業であっても責任を持って取り組む
副業であったとしても、仕事は仕事です。副業だからといって手を抜かず、請け負った仕事は誠意を持って取り組みましょう。
前述のとおり、クラウドソーシングサイトでは、ワーカーの評価をつけることができるので、場合によっては評価が落ちてしまい、仕事を受けられなくなることもあります。
反対に、高い評価をつけてもらうことで、より高報酬の依頼が受けられる可能性もあるため、仕事は責任を持って丁寧に行いましょう。
副業として内職をするメリット・デメリット
最後に、副業として内職をするメリット・デメリットについて解説します。
メリット1.他人と関わらずにできる
内職は仕事を受けてから完了するまで、基本的には誰とも会うことなく進められます。他人と関わる必要がないため、人間関係で悩みたくない方や、極力外出を控えたいと思っている方にはメリットといえるでしょう。
また、在宅ワークの場合は、思いのほかクライアントとのメールやチャットなどのやりとりが発生します。しかし、内職の場合は1人で黙々と作業を進められるので、こまめな連絡を取らずに作業をしたい人におすすめですよ。
メリット2.在宅勤務の時間にもできる
内職は、在宅勤務の隙間時間を使って進められます。
もちろん、本業の業務時間を確保したうえで内職をする必要がありますが、それでも在宅勤務をしながら、本業とは別の収入を得られるのは、大きなメリットです。
メリット3.効率的にできる
内職は、1人で黙々と作業を進めていくことがほとんどです。そのため、最初は時間がかかるかもしれません。
しかし、徐々に自分なりの方法を見つけ、効率よく進められるようになれば、内職であってもより多くの収入を見込めるでしょう。
デメリット1.時給が低い場合がある
内職は単純作業が多い性質上、時給や報酬が低い傾向にあります。時給換算をしてみると、「アルバイトよりも時給が低かった…..」というケースも少なくありません。
アルバイトの場合は最低賃金が設定されているものの、内職は納品したぶんだけ報酬が支払われるというシステムのため、労働力勝負な部分は否めないでしょう。
デメリット2.自宅に作業環境が必要になる
内職は全て、自宅で完結させる必要があるため、当然自宅内に作業環境を作る必要があります。そのため、家族がいて作業に集中できなかったり、家族に迷惑をかけてしまうリスクもあるでしょう。
もし、家族と同居しながら内職を始めるときは、作業に集中でき、一緒に住んでいる家族にも迷惑をかけないような作業環境を構築するのがおすすめです。
デメリット3.自宅にいる時間以外はできない
自宅にいながら副収入を得られるのが内職のメリットですが、見方を変えると、自宅にいなければ仕事できません。
朝早くから出勤し、帰宅時間が遅い方にとっては、内職をする時間を確保するのは難しいでしょう。毎日忙しく、家にいる時間があまりない方にはおすすめできません。
内職の副業でスキマ時間を有効活用しよう
本記事では、内職の副業のメリット・デメリットやおすすめの仕事を解説してきました。
内職の副業は未だに人気が高く、初心者でも簡単に始められるでしょう。ただし、低単価な案件も多いため、本記事で解説した求人サイトや専門サイトを活用しながら、効率よく仕事をみつけてみてください。