最近流行りのコーチングは副業にもピッタリですが、「失敗した」という声も比較的多くなっています。
そこで本記事では、コーチングの失敗パターンや収入アップのコツを解説します。
コーチング副業のメリット・デメリットなども網羅的に掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
コーチング副業で失敗するパターン
コーチング副業で失敗するパターンとしては、以下の6つがあげられます。
- コーチングを売るのが目的になっている
- ノウハウやスキルにこだわっている
- コーチングを学び続けていない
- 集客メディアを適切に使えていない
- コーチングを安売りしている
- 本業の会社が副業を禁止している
ここからは、それぞれのパターンごとに注意点と対策も合わせて見ていきましょう。
コーチングを売るのが目的になっている
コーチングは、「売ることを目的にしない」という点に注意してください。コーチングを受ける人は、コーチングを通して自分が手に入れたい未来の姿を実現したいと考えています。
つまり、利用者はコーチングを受けたいのではなく、自分が望む未来が欲しいのです。コーチング副業を始める場合は、コーチングの利用者に対し、どのような未来を提供できるかを考えることが何より重要です。
ノウハウやスキルにこだわっている
コーチングを勉強して知識を深め、ノウハウやスキルを学ぶことは必要なことです。しかし、それらにこだわりすぎてしまうと、失敗する場合があります。
知識にこだわるあまり、良質なコーチングを実践できていなければ、クライアントからの信頼を失ってしまうかもしれません。
知識やノウハウに頼りすぎず、クライアントにあったコミュニケーションを取るよう心掛けましょう。
コーチングを学び続けていない
コーチングを副業として始めた後も、コーチングについて学び続ける必要があります。なぜならコーチングは、常に進化し続けている分野だからです。
最近では、心理学的なアプローチを導入したコーチング手法なども新たに実施されています。
以上のことから、コーチングは新しい知識や動向を常に学習し、スキルを磨き続けていかなければなりません。
集客メディアを適切に使えていない
クライアントを獲得するにあたり、どの方法で集客するのかは、非常に大切です。
若者をターゲットにして集客するのであれば、SNSの活用が必要になる一方、チラシや看板広告などのオフラインメディアでは、若者を集めるのは難しいでしょう。
反対に、年齢層の高い方を対象にコーチングをする場合は、折込チラシなどの手法は有効だと考えられます。つまり、ターゲットとしている顧客層にマッチする集客メディアを利用することが重要なのです。
コーチングを安売りしている
一人でも多くクライアントを獲得したいからといって、相場よりも安い料金に設定するのはおすすめできません。
「料金は安いほうが良い」と考えるクライアントは少なくないものの、料金が安いことで「クオリティの低いコーチングなのでは」という印象を持たれてしまう可能性もあるからです。
また、自分が学んで身に付けたノウハウやスキルを、必要以上に安売りすると、副業においてデメリットになってしまう場合もあります。ライバルと比較して極端に安価な料金設定をすることは止めておきましょう。
本業の会社が副業を禁止している
副業が推進されているとはいえ、まだ副業を禁止している企業は存在します。したがって、勤務先が副業を認めているかは最初に確認しなければなりません。
万が一、副業禁止の会社でバレてしまうと、ペナルティを課されてしまう可能性もあります。最悪の場合、本業を失うリスクもあるので、最大限注意しましょう。
関連記事:副業がバレない方法はある?バレる理由やタイミングも解説
コーチング副業の始め方
ここからは、コーチングの副業を始める方法を解説します。
一つずつ手順を確認して、スムーズに副業を始めましょう。
コーチングを自分で理解する
人に教える前に、まずは自分自身が正しくコーチングを理解しなければなりません。
ここではまず、コーチングと似ている「ティーチング」や「コンサルティング」との相違点を把握してみましょう。
【コーチングとティーチング・コンサルティングの違い】
コーチング:双方向の対話を通じて、受け手側が自分自身で回答を導き出せるように支援すること ティーチング:(一方的に)自分のナレッジやノウハウを相手に伝えること コンサルティング:相手の課題や悩みをヒアリングして、その解決方法を提案すること |
コーチングは、相手が質問や疑問に対する回答を持っていることを前提としています。したがって、相手の話をよく聴くのみならず、クライアント側に気付いてもらうことが非常に重要といえるでしょう。
コーチングスキルを勉強する
コーチングを正しく理解できたら、次にコーチングスキルを身に付けましょう。コーチングに必要なスキルには「傾聴」「質問」「評価」の3つがあります。
【傾聴】
丁寧に相手と向き合い、じっくりと話を聴く行為を指します。相手を否定したり決めつけたりせず、理解と共感を示しながら、相手が話し終えるまでしっかりと聴くスキルです。
【質問】
相手の「気付き」を引き出すスキル。クライアントの内面に存在している本音や課題を引き出し、本人に認識してもらうために必要なスキルといえます。
【評価】
コーチングでは「評価」も重要なスキルの一つ。クライアントに対して客観的な視点から評価を伝えることにより、新しい課題への気づきを与えます。
上記nスキルを身に付けることが、コーチングを行ううえで重要になってきますよ。
コーチングのターゲットやジャンルを決める
コーチングのスキルが身に付いたら、次はターゲットやジャンルを決めていきましょう。前述のとおり、コーチングにはさまざまな種類があります。
コーチングの種類によって、ターゲットとするクライアント層や目的なども異なるため、慎重に選ばなければなりません。
クライアントを集客する
コーチングスキルが優れていても、クライアントから選ばれなければ副業にすることは難しいでしょう。そこで非常に重要なのが「集客」です。
オフラインでのアプローチやSNS、ブログ、メールマガジンなど多種多様なので、次章ではさらに詳しく確認していきましょう。
オフラインで集客
オフライン集客は、インターネットを利用せず直接クライアントにアプローチをする方法です。異業種交流会などのイベントで名刺交換をしたり、チラシのポスティングなどを利用して集客する方法があります。
また、友人や知人にコーチングの提案をしたり、知り合いを紹介してもらうケースもあるでしょう。
対面で直接クライアントと話せるメリットはありますが、自分の行動範囲内でしか集客できないデメリットには注意してください。
SNSで集客
InstagramやTwitter、Facebook、LINEなどのSNSを活用した集客方法もあります。1回の発信で不特定多数の人々にアプローチが可能なため、拡散力が見込めるでしょう。
また、広告やアカウントの運用代行を依頼しなければ、基本的に無料で利用できるので、気軽に始めやすいともいえます。
ただし、SNSによってはユーザーの年齢層が異なるため、どのSNSが集客に効果的なのかを慎重に検討しなければなりません。流行の移り変わりも激しいので、常にSNSの動向を気にする必要があります。
ブログ
コーチングに関するブログ記事を執筆、掲載して、Googleなどの検索エンジンを通じて集客する方法もあります。
ブログの開設は、月額数千円程度でスタートでき、ブログを継続すれば徐々に知名度が上がって集客が可能です。
メールマガジンで集客
コーチングに興味を持っている利用者に、メールマガジン(以下、メルマガ)を送付して集客する方法も有効です。メールアドレスを登録した利用者に対して、定期的にコーチングに関する情報を配信します。
メルマガには、見込み客との信頼関係を長期的に築き上げられるメリットがあります。信頼関係を徐々に築けられれば、コーチングを依頼してもらえる可能性も高まるでしょう。
関連記事:コーチングサービスのプラットフォームとは?メリットや注意点を解説
実際にコーチングをする
集客が上手くいったら、次はコーチングを実践することになります。このとき、突然高額料金で実施することはおすすめしません。
経験を積み重ねなければ、クライアントのニーズに応えられるようなコーチングはできないからです。したがって、最初のうちは少額でコーチングを実践してみてください。
まずは、相手にコーチングの価値を感じてもらい、数多くの実践を繰り返して、自身のコーチングスキルを高め、徐々にサービス料金を高く設定していきましょう。
コーチングの副業で稼ぐ5つの方法
ここからは、コーチング副業で稼ぐための方法について見ていきましょう。
コーチングのコンセプトを差別化する
コーチング副業で稼ぐためには、自分が実施しようとしているコーチングのコンセプトを明確にし、ライバルとの差別化を図ることが重要になります。
差別化とは、他のコーチングとの違いを分かりやすくアピールして、自分のポジションを明らかにすることです。
また、差別化は「ライバルとの違い」「自分の強み」「自分のポジショニング」などのさまざまな要素を検討することで達成できます。
コンセプトの決定は、コーチング副業を展開するうえで非常に大切なポイントとなるため、必ず時間をかけて慎重に検討していきましょう。
集客・セールスについて勉強する
コーチング副業で稼ぐためには、ターゲットにあわせてどのような集客方法を選ぶかが重要です。また、セールスについて学ぶことも必要になります。
マーケティングの知識を得たり、セールスマンの販売テクニックなどを参考にして、自分なりのセールス方法を見出してみましょう。
ただし、集客・セールスのいずれも、すぐに正解が見つかることは少なく、失敗の方が多いかもしれません。
しかし、反省点を活かしてチャレンジを繰り返すことによって、コーチング副業の集客・セールスの成功に少しずつ近付くはずですよ。
良いクライアントを見極める
コーチング副業を失敗させないためには、「良いクライアント」と出会うことも大切です。
良いクライアントとは、継続してコーチングを依頼してくれる人や、自分が実施したコーチングに対して、良い点や物足りない点をフィードバックしてくれる人のことを指します。
コーチングを通じて、コーチも成長できるような関係を築けるクライアントと出会うことが重要なのです。
自分もコーチングしてもらう
コーチングを副業にしていると、常に自分がコーチの立場でクライアントと接することになります。
コーチの立場が長くなると、クライアントの気持ちや感情が理解できなくなるケースもあるため、自分がコーチングを受けてみることも大切です。
クライアントの気持ち・立ち位置をよく理解している人がコーチングをしてくれるという評判が高まれば、より集客に好影響をもたらすでしょう。
コーチングを副業にするメリット・デメリット
ここからは、副業でコーチングを行うメリットとデメリットを解説します。
とても重要なポイントなので、ぜひ参考にしてください。
メリット1.初期費用が比較的少ない
コーチングを副業にするメリットとして、初期費用が比較的少ない点があげられます。
他の副業では、多額の設備投資が必要になるケースもありますが、コーチングを副業にするときは、書籍購入や講座受講の費用以外のコストが必要ありません。
メリット2.利益率が高い
コーチングを副業にする場合、利益率が高いというメリットもあります。
コーチングは店舗や工場が不要で、従業員を雇う必要もありません。売り上げのほとんどが利益になるため、効率的に稼げるでしょう。
メリット3.実践しながらスキルが身に付く
コーチングのノウハウ・スキルを向上させるには、とにかく何度も実践することに尽きます。
クライアントの傾向や考えを瞬時に読み解けるようになるので、よりクライアントの満足度を高められるでしょう。
デメリット1.稼げる額には限りがある
コーチング副業は、自分が働いた時間以上に稼ぐことはできません。もちろん単価を上げれば収入はアップしますが、やはりただコーチングを行うだけでは頭打ちになるでしょう。
- コーチングのセミナー講師になる
- 書籍を出版する
- YouTubeなどで情報を発信
デメリット2.本業に悪影響が出ることがある
コーチングを副業にすると、クライアントのフォローなども必要になるため、精神的に疲れてしまう場合があります。
そして、副業の疲労が蓄積すると、本業に悪影響を与えるおそれがあるので、休息もしっかりと作り、疲れやストレスが溜まらないようにしましょう。
デメリット3.副業だからと手を抜いてしまうことがある
コーチング副業が順調に進んでいると初心を忘れてしまい、「この程度のコーチングをしていれば稼げる」と勘違いをして、手を抜いてしまう可能性があります。
しかし、クライアントは敏感なため、手を抜いていることに気付くと他のコーチのもとにいってしまうかもしれません。本業と副業を分けて考えず、責任を持って業務を行うことが大切です。
コーチングの副業で高利益率を獲得しよう
本記事では、コーチング副業のメリット・デメリットや、稼ぐためのコツを解説してきました。コーチングの副業は、スマホやパソコンがあればいつでも始められる上に、実践しながら自分のスキルも身につけられるメリットがあります。
一方、バランスを欠くと本業に悪影響が出る可能性があり、人によっては手を抜いてしまうかもしれません。
デメリットさえ克服できれば、スモールスタートで高利益率を獲得できるので、ぜひ本記事を参考にコンセプトの作成から始めてみてください。