サイコセラピー(心理療法)は、個人から企業まで幅広く取り入れられており、世界中にセラピストが存在します。しかし、カウンセリングとの違いや具体的な種類まで知っている方は少なく、いざ副業を始めようと思っても、今一歩踏み出せないケースが多いのです。

そこで本記事では、サイコセラピーの概要やメリット・デメリット、カウンセリングとの違いを解説していきます。

サイコセラピーとは

サイコセラピー(心理療法)は、心理的・精神的な苦痛の治療を目的とした手法です。

サイコセラピーは、悩みやストレス、トラウマといった様々な心理的問題に対して有効なアプローチであり、個人・グループ、家族療法など形態も多種多様。クライアントとの対話を通じて問題を深堀りし、自己認識や成長を促進します。

仙道
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サイコセラピーは、医療機関や買うセリングセンター、診療所などで提供されるのが一般的です!認知行動療法(CBT)や人間関係療法、統合療法など様々な種類があります。

サイコセラピーとカウンセリングの違い

ここからは、サイコセラピーとカウンセリングの違いを解説します。

  • 目的の深さ
  • アプローチの違い
  • 対応範囲

サイコセラピーと明確にすみ分けするためにも、ぜひ参考にしてください。

目的の深さ

サイコセラピーは、より深い心の問題やトラウマに対処し、クライアントの内面を理解することを重視します。

精神分析療法などのようなアプローチは、クライアントの無意識的な要因や過去の経験を探求する場合も。一方、カウンセリングは一般的に目標志向で短期的なアプローチであり、日常的なストレスや対人関係の問題などに焦点を当てます。

アプローチの違い

サイコセラピーは、どちらかというと理論的なアプローチを取り入れるケースが多い印象。精神分析・認知行動療法・人間関係療法などが代表的といえます。

対して、カウンセリングは主に認知行動療法やソリューションフォーカスドアプローチなど、具体的な技法に基づいたアプローチがスタンダードです。

セラピーの対応範囲

サイコセラピーは、より深刻かつ精神的な問題や重要なトラウマに対処するために活用されます。具体的には、うつ症状・ストレス障害、パーソナリティ障害などが挙げられるでしょう。

一方、カウンセリングは日常的なストレス、人間関係の問題、意思決定のサポートなど、比較的ライトな問題に焦点を当てる傾向です。

サイコセラピーの種類5つ

ここからは、サイコセラピーの種類を5つ紹介していきます。

  • 精神分析療法
  • 認知行動療法
  • 人間関係療法
  • 行動療法
  • 統合療法

自分が起業する際の参考にしてください。

精神分析療法

精神分析療法は、心の問題を解決するための心理療法で、無意識の心の深層にある要因や過去の経験を重視します。

クライアントは自由に思考を言語化し、それに対してセラピストが共感・探求する流れです。過去の問題となっている経験を明らかにすることで、現在の問題の根本原因を解明し、自己理解と成長を促進する療法とされています。

認知行動療法

認知行動療法(Cognitive-Behavioral Therapy, CBT)とは、心の問題を改善するための科学的な心理療法です。思考(認知)と行動の相互関係を重視し、ネガティブな思考をポジティブなものに変えることで、感情や行動に対する問題を解決します。

具体的な課題やワークシートを用いてクライアントが主体的に取り組めるため、日常生活での問題解決やストレス対処のスキル習得に役立つでしょう。短期的かつ効果的なアプローチで、うつ症状、不安障害、パニック障害など幅広い問題に適用されます。

人間関係療法

対人関係の問題に用いられる心理療法です。「人間関係が精神的な問題に影響を及ぼす」という考えに基づいており、クライアントの対人関係のパターンやコミュニケーションスキルを深掘りします。

比較的短期的なアプローチとされており、家族や友人、同僚などの関係にフォーカスして、コミュニケーションなどの改善を通じ、心理的に健全な状態をサポートします。

行動療法

行動療法(Behavior Therapy)は、より具体的な行動に焦点を当てる療法の一つです。行動を観察・記録し、目標を定めて変化を促します。

特に、不安障害やパニック障害、摂食障害といった問題に対する効果が期待できるでしょう。

統合療法

複数の心理療法アプローチを組み合わせ、クライアントごとにパーソナライズするのが、統合療法(Integrative Therapy)です。

異なる療法の長所を活用し、クライアントのニーズや問題に合わせてカスタマイズしていきます。精神分析療法、認知行動療法などに対する効果が期待でき、より包括的な治療が行えるでしょう。

サイコセラピーを副業で始めるメリット

ここからは、副業でサイコセラピーを始めるメリットを解説します。

  • やりがいを感じられる
  • スケジュールを調整しやすい
  • 副収入が得られる

やりがいを感じられる

心理学やカウンセリングに興味がある場合、人の心の健康をサポートすることに「やりがい」を感じられるでしょう。

クライアントからの「ありがとうございます」「とても参考になります」といった言葉でモチベーションを保ち、本業にはない充実感や情熱を追求する機会が得られます。

スケジュールを調整しやすい

サイコセラピーはセッションのスケジュールが調整しやすく、本業と家庭を両立させやすいメリットがあります。

完全予約制にすることで、突発的な依頼も予防できるので、自分好みの自律的な働き方が実践できるでしょう。

副収入が得られる

副業としてサイコセラピーを行うことで、本業以外の副収入が得られます。具体的な相場はセラピストの実績や経歴によって異なりますが、一定以上の品質を提供できれば、1時間当たり数万円も不可能ではありません。

サイコセラピーを副業で始めるデメリット

サイコセラピーを副業にするには、以下のデメリットも把握する必要があります。

  • リソースを圧迫する
  • 集客とセールススキルが必要

リソースを圧迫する

本業と並行して業務を行う性質上、当然リソースを圧迫するデメリットがあります。本業の後や土日を消費するケースも多いため、あまり副業に傾倒するとライフワークバランスが乱れてしまうでしょう。

また、サイコセラピーに熱中しすぎても、本業に支障をきたすリスクがあるので、あらかじめきちんとリソースを計算しなければなりません。

集客とセールススキルなどが必要

一般的な会社員は、自分のタスクだけこなしていれば給与が得られます。しかし、副業の場合は自分で仕事を獲得する必要があるため、「集客」と「セールス」のスキルが必要です。

加えて、確定申告などの経理処理やクレーム対応なども自分だけで行わなければなりません。場合によっては多忙すぎて本業に悪影響を与える可能性もあるので、事前にスクールなどで学んでおくと良いでしょう。

サイコセラピー(心理療法)は副業におすすめ

本記事では、サイコセラピーの概要やカウンセリングとの違いを解説してきました。

サイコセラピーは個人から企業まで幅広く導入されており、時間当たりの単価相場も比較的高額です。副業としてもおすすめなので、ぜひチャレンジしてください。