個人サロンを経営する中で、「集客」は大きな悩みになりがち。というのも、初心者は「どんな方法で」「どの媒体が良いのか」が分からず、結果的に売上が立たずに撤退するケースが多いのです。
目次
サロン集客を成功させる3つの秘訣
本記事を読んでいるのは、すでに何らかの集客方法を試して成功しなかったか、今後チャレンジを検討している人のどちらかでしょう。
そのため、ここではまず、最も重要なサロン集客を成功に導く秘訣から解説します。あらかじめ知っておくことで、後述するおすすめの集客方法がより活きてくるので、しっかり把握しておいてください。
ターゲットを明確にする
集客が上手くいかない個人サロンは、ほとんどの場合ターゲットの選定が上手くできていない傾向です。ちなみに集客における「ターゲット」は、自社が狙うべき顧客層を指しており、このポイントがズレているとどんな集客方法を導入しても上手く機能しません。
もし、女性向けのエステサロンを経営しているなら、「年代」「職業」「収入水準」などを明確にし、詳しいペルソナを作りこんだ上で集客を始めましょう。
*ペルソナ=マーケティングでは架空のターゲットを意味し、集客施策の指標となる
集客媒体を組み合わせる
個人サロンの集客を成功させたいなら、一つの集客媒体に固執してはいけません。もちろん、むやみやたらに宣伝するのは逆効果ですが、集客チャネルが少なすぎても十分な効果は得られないでしょう。
したがって、「Twitter+Instagram」「ブログ+LP」といった具合に、相性の良い集客媒体同士を組み合わせ、相乗効果を高めるのがおすすめです。
動画をフル活用する
一般消費者がサロンを選定する上では、サロンの「清潔感」「施術者の人柄」「施術の様子」などを重視する傾向です。ただ、集客できていないサロンはブログやTwitterの文字だけで宣伝しているケースが多く、残念ながら上記のポイントがほぼ伝わっていません。
そこでおすすめなのが、YouTubeやInstagramでの動画配信です。施術の様子はもちろんのこと、施術者へのインタビューやお客さんの口コミも発信できるので、文字だけの集客よりも遥かに効果的な伝えられるでしょう。
サロンが集客に注力するメリット3つ
サロンが集客に注力することで、以下のようなメリットがあります。
- 収益の増加
- 競合との差別化
- 顧客との関係性維持
いずれも重要なポイントなので、ぜひ参考にしてください。
収益の増加
サロンが集客活動に注力することで、新しい顧客を獲得するチャンスが増えます。新しい顧客が増えることで、サロンの収益も増加する可能性が高まるでしょう。
また、リピート顧客を増やすことも可能となり、安定した経営基盤を築くことができます。集客を重視することで、サロンのブランド価値も向上し、長期的な成功につながるはずです。
競合との差別化
集客に注力することで、サロン独自のサービスやキャンペーンを展開することができます。他の競合サロンとの差別化に繋がり、顧客から注目される可能性も高まるでしょう。
独自性を持つサロンは顧客の心を掴むのも容易となり、リピート率の向上や口コミによる拡散も期待できます。
顧客との関係性維持
集客活動を通じて、顧客とのコミュニケーションの機会が増えます。これにより、顧客のニーズや要望を直接聞くことができ、サービスの質を向上させるヒントも得られるでしょう。
また、顧客との関係を深めることで、長期的な信頼関係の構築にもつながり、サロンのブランド力向上にも役立ちます。
サロンが集客に注力するデメリット2つ
サロンは集客するのがおすすめですが、いくつかのデメリットも存在します。
きちんと顧客の獲得につなげるためにも、ぜひ参考にしてください。
広告費がかかることがある
集客活動に注力することで、広告やプロモーションに関する出費が増加する可能性があります。特に、効果的な広告戦略を持たずに大量の広告を打つ場合、ROI(投資対効果)は著しく低下するでしょう。
過度な広告費をかけても、それに見合った集客効果が得られない場合、経営に大きな負担となるリスクがある点に注意してください。
サービス品質の低下を招くことがある
新しい顧客を増やすことに注力するあまり、サロンのサービスの質が低下するリスクも考えられます。
スタッフの教育や研修に十分な時間を割けなくなり、施術の時間を短縮して多くの顧客を受け入れることで、サービスの質が低下するケースも少なくありません。長い目で見ると、リピート顧客の減少や悪評の拡散リスクがあるため、サービス品質は下げないように注意しなければなりません。
サロン集客のおすすめ手法8選
サロン集客の成功率を高めるポイントが把握できたところで、次は具体的な手法を確認していきましょう。
- ホームページ
- ポスティング
- フリーペーパー
- ブログ+LP
- 口コミや紹介
いずれも異なる利点を備えているので、ぜひ参考にしてください。また、以下の記事でもさまざまな集客方法を解説しています。本記事と合わせてチェックしておきましょう。
関連記事:コーチングの集客方法12選!成功の秘訣と初心者が注意するべき失敗例も紹介
ホームページ
サロンに限った話ではありませんが、ビジネスを始めるのなら、ホームページは作っておいた方が良いでしょう。特定のサービスだけを訴求するLP(ランディングページ)とは違い、事業の理念や施術者の経歴、詳しいサービス内容などを網羅的に掲載できます。
ただし、ホームページ単体では顧客は集まりません。後述するSNSやポスティングといった、拡散性の高い媒体の誘導先として活用してみてください。
Instagramは画像と動画の配信に特化したSNSであり、リリース当初から高い需要を維持し続けています。サロン集客で使える機能は大きく分けて以下3種類であり、それぞれを組み合わせることで、効率的なアピールが可能です。
- フィード投稿:静止画の配信
- リール動画:動画の配信
- ストーリーズ:短時間かつ配信対象を限定した動画
フィード投稿とリール動画をノウハウ発信に使い、ストーリーズで施術者の日常や顧客からのレビューを配信するなどして、上手に切り替えてみましょう。
Instagramと同じくメインの集客チャネルとして活用できるのが、Twitterです。テキスト配信がメインでありながら動画も配信できるため、幅広い手法を試せるはずです。
ハッシュタグを用いれば、フォロワー以外にもコンテンツを届けられるので、できる限り毎日1回はコンスタントに発信すると良いでしょう。
FacebookはInstagramと同じMETA社が運営するSNSであり、もちろん両者は連携しています。Instagramの発信内容がそのままFacebookのおすすめに掲載されることもあり、より多くの層へリーチできるでしょう。
参考までに、Facebookの利用者は30代以上が多い傾向。すなわち、単体では学生向けサービスの集客には向かないので、他の媒体ありきで利用してみてください。
ポスティング
ポスティングは古くから活用されている集客方法です。意外にもチラシがきっかけでサービスを利用する人は多く、ネット社会と言われる現代においても十分通用するでしょう。
ただし、自分でポスティングする場合、たとえ500枚でもなかなかの労力を伴う反面、数十枚程度では意味がありません。外注するにしてもコストがかかるので、デメリットも把握した上で実施してみてください。
フリーペーパー
サロンの集客においては、フリーペーパーも大変おすすめです。特定の地域へ集中的にアピールできる上に、クーポンも載せられるため、店舗周辺に対応したフリーペーパーを探してみると良いでしょう。
しかし、こちらも単体だけでは心もとないので、SNSも同時に活用する必要があります。
ブログ+LP
ブログはビジネスに関連したノウハウを発信できるだけでなく、日常的なトピックスを掲載すればファン化も狙えます。加えて、Wordpressなどの安価なプラットフォームを用いれば、初心者でも問題なくSEO対策が行えるので、冒頭で触れたホームページ制作と合わせて制作するのがおすすめです。
そして、ブログの集客効率を高めるには、コンテンツ内にLPを設置するのも効果的。基本的にブログとLPはセットで利用すると良いですね。
口コミや紹介
口コミや利用者による紹介は、数ある中で最も確度が高い集客方法の一つです。ただし、実際にサービスを使ってもらわなければ、口コミは一件も手に入らないため、まずは無料プランなどでレビューを集めてみましょう。
友人や知人、家族でも問題ありません。とにかく実際に施術を体験してもらい、口コミを集めて顧客を紹介してもらってください。
サロン集客におすすめのポータルサイト5つ
サロン集客はポータルサイトを活用するのもおすすめです。以下の5サイトは特に人気が高く、拡散性が見込めるため、さっそく実際に覗いてみてください。
- Style search:イメージコンサルティングに特化したポータルサイト
- ホットペッパービューティー:業界最大手のポータルサイトであり、さまざまなサロンに対応
- OZmall:美容室やネイルサロンに特化したポータルサイトであり、東京や千葉などの首都圏に対応
- minimo:初期費用・月額利用料無料のポータルアプリ。成果課金型なのでスモールスタートに最適
- 楽天ビューティー:楽天グループが運営するポータルサイトであり、成果課金型で余計なコストがかからない
サロン集客の注意点
ここからは、サロン集客の注意点を3つ解説します。
より成功率を高めるために、しっかり押さえておいてくださいね。
スモールスタートを徹底する
サロン集客を始める際は、極力スモールスタートを徹底しましょう。
多額のコストを投じて広告を出稿すれば通常よりも効率的に集客できますが、確約されているわけではありません。すなわち、失敗した時に経済的損失を負う可能性があるのです。
そのため、安価なWordpressや無料のTwitterなどを駆使して、できる限りコストをかけないようにしてください。
集客媒体を増やしすぎない
サロンに限らず、集客する際はたくさんの媒体で露出度を高めたくなるところですが、むやみに媒体を増やすのはNG。あまり集客媒体が多すぎると、いずれ管理しきれなくなり、コンテンツの質が大幅に低下してしまうからです。
もし媒体を多くしたいのなら、SNSの運用代行やマーケティング会社に依頼するのがおすすめ。コストはかかってしまいますが、集客チャネルを増やす上では効果的な選択肢といえるでしょう。
集客を自動化する
ここまで解説した方法を駆使すれば、初心者でも十分な集客効果が得られるはずです。ただし、見込み客へアプローチするたびに操作していては、効率的な運用とはいえないでしょう。
したがって、サロン集客を行う際は早い段階で自動化する必要があります。
サロン集客の秘訣を知って売上をアップさせよう
本記事では、サロン集客におすすめの方法とポータルサイトを解説してきました。サロン集客は一見難しそうですが、ポイントを押さえれば初心者でも売上アップが狙えます。
そして、スモールスタートを徹底することでリスクも最小限に留められるので、ぜひ本記事を参考に集客施策をスタートさせてみてください。