働き方の多様化やインターネット技術の発展に伴い、女性でも簡単に起業できる時代に突入しました。しかし、「どんな仕事が有利なの?」「スモールスタートする方法はないの?」といった疑問を抱える方も多いでしょう。
目次
女性起業を成功させるためのポイント5つ
まずは、女性が起業を成功させるためのポイントを5つ見ていきましょう。
- ビジネスプランを策定する
- メンターを見つける
- 副業から始める
- ワークライフバランスが調整しやすい仕事にする
- 集客・セールススキルを身につける
それぞれ詳しく解説します。
ビジネスプランを策定する
女性に限らずですが、起業する際はできる限り綿密なビジネスプランを策定しましょう。
独自のアイデアやスキルがあっても、そもそも「それが市場で求められているか」は別問題。競合分析・顧客層の特定・収益モデルなどを検討しながら計画的に進めて、ビジネスの成功率を高める必要があります。
メンターを見つける
先ほど触れた事業計画の策定に始まり、起業は初心者にとって分かりにくいことがたくさんあります。起業家としてのマインドセットや仕事の進め方、税関連の手続きなども新米起業家が躓きやすいポイントなので、そういった障壁を乗り越えるためにも、業界内外での人脈を作っておきましょう。
そして、「この人を目標にしたい」「アドバイスをもらいたい」と思えるようなメンターを見つけてみてください。成功した女性起業家やビジネスリーダーから助言を受けることで、自分自身のスキルとビジョンがより明確になるはずです。
副業から始める
どれだけ明確なビジネスプランと自信があっても、突然起業一本槍で始めて成功するほどビジネスは甘くありません。まずは副業として初めて、本収入を確保しつつ進めてみましょう。
もし結婚していて生活費を稼ぐ必要がないなら、一旦スモールスタートに留めて、経済的ダメージを負うリスクを限りなくゼロにしてください。
ワークライフバランスが調整しやすい仕事にする
子どものお迎えや家事と両立したいなら、ワークライフバランスが調整しやすいビジネスにするのもおすすめです。具体的には、以下のような仕事が挙げられます。
- コーチ・コンサル
- サロン系
- Webライター・デザイナー など
コーチ・コンサルやサロンは、予約制にすることで稼働時間のコントロールが可能です。Webライターなども納期を調整すれば比較的自由に働けるでしょう。
ビジネスを成功させるには、ワークライフバランスを整えてストレスの少ない環境を作ることも重要です。自分の生活スタイルをしっかり考慮しつつ、適切なビジネスを選んでみてください。
集客・セールススキルを身につける
会社員の場合はセールス・デスク・事務などが分業化されていますが、起業した際はすべて一人で行わなければなりません。そして、その中でも特に売上アップに欠かせないのが、「集客・セールススキル」です。
そもそも顧客がいなければ収入はゼロのまま。自分から営業をかけて、少しでも多くの顧客を獲得できるようにしましょう。
女性の起業におすすめの仕事5選
ここからは、女性の起業におすすめの仕事を5つ解説します。
いずれもワークライフバランスが取りやすく、高収入が得られる可能性もあるので、しっかり押さえておきましょう。
各種サロン
エステやネイルサロンは、女性に大変おすすめの仕事の一つです。予約制にすればワークライフバランスが整えやすいのはもちろん、比較的顧客単価も高いので、高収入を目指す方にとっても良い選択といえます。
また、エステサロンなどを経営する方は、自分自身も美容に興味を持っているケースがほとんど。すなわち、クライアントのニーズや悩みを「自分事」として捉えられるため、より相手の気持ちに寄り添ったサービスを提供できるはずです。
Web関連
Webライター・デザイナーなども女性が起業しやすいビジネスです。案件全体を通してリモートで完結するケースが多く、クライアントと調整すれば納期に余裕を持って取り組めるでしょう。
実際のところ、デザイナーは専門知識が必要ですが、Webライターは低単価なら誰でもすぐ始められます。スキルに自信がない場合もスクールなどで補完できるので、ぜひ検討してみてください。
教室・セミナー系
書道や英会話、学習塾などもワークライフバランスを整えやすいでしょう。
また、子育て関連のセミナーを開講しているケースも少なくありません。主婦(夫)同士の強固なコミュニティを築けば、中長期的に機能するマネーフローを作れるはずです。
この場合、SNSの運用も非常に大切な施策となるので、その点については以下の記事も参考にしてみてください。
ハンドメイド系
エポキシや天然石を用いたアクセサリーも、女性の間では人気のビジネスです。スワロフスキー製のスマホケースなども十分売り物になるので、自分の得意分野を探してみましょう。
上手く事業が軌道に乗れば、「在庫を受注生産→発送」の作業を繰り返すだけでお金が稼げます。楽天やAmazonを活用することで、集客の部分もカバーできるため、製作が得意な場合は積極的にチャレンジすると良いですね。
デリバリー特化飲食系
コロナウィルス感染拡大を皮切りに、フードデリバリー業界も大きな発展を遂げました。許認可が下りる調理場さえ確保できれば、ウーバーイーツやウォルト、menuといったプラットフォームで営業することが可能です。
もし調理場が見つからなければ、クッキングカーや厨房をレンタルするのもおすすめ。料理に自信がある方はぜひ検討してみてください。
女性が起業する時に使える補助金・助成金
ここからは、女性が起業する時に使える補助金・助成金を解説します。
潤沢な資金さえあれば、ビジネスをよりスケールさせることが可能です。ぜひ自分に合った制度を見つけてみてください。
女性、若者/シニア起業家支援資金
参照:jfc
女性、若者/シニア起業家支援資金は、若年層とシニア層の起業支援に特化した制度であり、女性のみ年齢制限なしで利用できます。
新規事業を立ち上げるタイミングか、事業開始からおおむね7年以内の事業者が対象で、最大7,000万円程度の融資が受けられます。すでに事業を始めている方にもおすすめです。
ただし、本制度はあくまでも融資となるため、2年の据置期間を経た後に返済し始めなければなりません。条件次第では担保提供なども求められるので、詳細は担当者に聞いてみてください。
地域雇用開発助成金(地域雇用開発コース)
参照:厚生労働省
雇用機会が足りていない地域で事業を行う人物に対して、最大800万円までの助成金を支払う制度です。特定の地域で人材を雇うなど、やや限定的なルールが設けられているものの、雇用する人材が最低3名いれば審査テーブルに乗るため、当てはまる方はぜひ検討してみてください。
小規模事業者持続化補助金
参照:商工会議所
「小規模事業者持続化補助金」は、年商や雇用人員などの側面から小規模と判断される事業者を対象とした補助金制度。
新しい機材の導入や広告活動、人材研修などあらゆる用途に利用できるので、事業をスケールさせたい方には特におすすめといえます。本制度は補助金事業となるため、返済義務が発生しない点も大きな魅力です。
ただし、事前に申請した用途とは異なる私的用途に使った場合、一括返済などのペナルティが発生します。審査が通れば大きなコストが軽減されますが、そのアドバンテージを失わないためにも、ルールに則って利用したいところですね。
女性起業はポイントを押さえれば成功率が高まる
本記事では、女性が起業する時のポイントやおすすめの仕事を解説してきました。インターネット環境が整い、働き方の多様化が進んでいる昨今は、女性一人でも簡単に起業することができます。
ただ、どんな仕事でも成功が掴めるわけではありません。プライベートも充実させられるよう、今回紹介したワークライフバランスが安定した仕事を中心に考えると良いでしょう。
さらに、補助金・助成金を用いれば、より事業を加速させられます。