副業これから副業を始めようと考えている方の中には「どの副業が良いか分からない」「そもそも選び方も知らない」という疑問を抱くケースが少なくありません。
実際に、なんとなく始めた副業が自分に合わず、時間とコストばかり浪費して実入りがなかった、という初心者が後を絶たないことから、事前のリサーチは徹底する必要があります。
そこで本記事では、副業未経験者にも分かりやすいよう、「おすすめしない副業」というアプローチで網羅的に解説します。さらに、副業自体がおすすめできない人の特徴にも触れているので、自分にあてはまるかどうかチェックしてみてください。
おすすめしない副業の特徴
ここではまず、初心者におすすめしない副業の特徴を5つ確認していきましょう。
- リスクが高い
- スキルが身につかない
- 割に合わない
- 本業に支障が出る
- 詐欺の可能性が高い
少しでも時間効率を高められるよう、ぜひ参考にしてください。
リスクが高い
高額な初期費用がかかる副業や、ギャンブル性が高い仕事は避けるのがおすすめです。
たとえば、不動産や株式投資といった副業を本格的に始めるなら、最低でも100万円は欲しいところ。もちろん、当たれば利益は大きいものの、相応のノウハウがなければ破産するリスクもあり、多くの初心者が辛酸を舐めています。
一定以上のスキルを持っているならチャレンジしても問題ありませんが、最初のうちは低リスクな副業を選ぶようにしましょう。
スキルが身につかない副業
別の副業や本業に生かせるスキルが身につかない副業も、避けるのがおすすめです。
参入ハードルが著しく低い「封入作業」や「ポスティング」といった仕事は、単純作業であることから、中々スキルアップにつながりません。
無論、手軽に稼ぎたい場合はおすすめですが、残念ながらスキルアップによる大幅な収入アップは見込めないでしょう。
収益性が著しく低い
市場の相場に対して報酬が著しく低い副業も、当然おすすめすることはできません。
実際のところ、初心者のうちはどんな案件でも喉から手が出るほど欲しいものです。しかし、どれだけ制作物が高品質であっても、時給100円などの低単価では時間と労力の無駄になるでしょう。
そのため、副業を始める際は、まず時給単価でどの程度になるかを計算し、割に合わない案件は安易に引き受けないようにしてくださいね。
本業に支障が出る
副業の負荷があまり大きすぎると、本業に支障が出てしまうこともあります。事実、副業に注力しすぎたせいで睡眠不足になり、本業で居眠りをしてしまうケースも少なくありません。
特に、肉体労働系の副業は本業とのバランスが取りにくく、始めて間もないうちは生活ペースもつかみにくいため、極力無理のない範囲でできる副業を選ぶ必要があります。
詐欺の可能性が高い
投資ビジネスと称して教材を買わされたり、物販目的の粗悪なセミナーに勧誘してくるような副業には、手を出さないようにしましょう。
「絶対に儲かる」「簡単作業で月10万円」など、聞こえの言いメリットばかり記載している案件には特に注意が必要であり、ほとんどの場合は意味の分からない費用を請求してきます。
最近ではSNSでの勧誘も増えているため、怪しいと思ったときは、その会社が実際にどのような活動をしているか必ずチェックしてください。
副業をおすすめしない人の特徴
ここからは、副業自体をおすすめしない人の特徴を見ていきましょう。
もし現状は当てはまってしまっても、すぐ直せば問題ないので、ぜひ参考にしてください。
副業の目的がない人
明確な目的がないまま副業をすると、単に時間や体力の消耗になってしまい、ストレスばかりため込む可能性があります。
したがって、副業をするときは、スキルアップや貯金のためなど、明確なゴールを設定することが大切です。
本業や家事などが忙しい人
残業時間が長いなど、すでに本業に多くの時間を取られてしまっている方にも、副業はおすすめできません。
副業を始めたことで本業に悪影響がでてしまい、出世コースから外れるばかりか、給与が減るリスクすらあるからです。
本業で副業が禁止されている人
本業で禁止されているにも関わらず副業を始めてしまうと、何らかのペナルティが課せられるリスクがあります。
厳重注意程度で済めば御の字ですが、降格や移動、最悪の場合は解雇に至る可能性もゼロではないため、副業を検討する場合は、必ず就業規則を確認しておきましょう。
関連記事:公務員の副業はどこまでできる?注意点、バレたときの処分も解説
おすすめしない副業|6つのパターン別に解説
ここからは、おすすめしない副業を6つのパターンに分けて解説します。
- すぐに稼ぎたい人におすすめしない副業
- 高単価の仕事をしたい人におすすめしない副業
- リスクを負いたくない人におすすめしない副業
- スキルアップを狙いたい人におすすめしない副業
- 隙間時間を有効活用したい人におすすめしない副業
- 長く続けることを重視したい人にはおすすめしない副業
自分の性格なども考慮したうえで、どのような副業がいいか検討してみてください。
すぐ稼ぎたい人におすすめしない副業2つ
ここではまず、すぐ稼ぎたい人にはおすすめできない副業を解説します。
今後副業を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
ブログ
すぐに稼ぎたいという方に、ブログでの副業はおすすめできません。
ブログ運営は、アフィリエイトなどの広告収入を得る副業です。アフィリエイトで結果を出すためには、継続はもちろん、SEO(検索エンジン最適化)の仕組みを理解する必要もあり、安定して報酬を得るには難易度が高いです。
動画配信
気軽に始められる動画配信サービスは、若年層を中心として人気がある副業ですが、すぐ稼ぎたい人にはおすすめしません。
スマートフォン一つで簡単に配信できるのは魅力的ですが、配信を見てくれる人数が少ないうちは稼ぐことは難しいでしょう。
したがって、少しずつ知名度をあげながらコツコツ収入を増やしていく覚悟が必要といえます。
高単価の仕事をしたい人におすすめしない副業2つ
副業をする目的が「とにかく稼ぎたい!」という方は少なくありません。
ここでは、高単価の仕事をしたいと考えている方におすすめしない副業を紹介します。
ポイントサイト
「ポイ活」という言葉が流行しているように、ポイントサイトでポイントを貯める副業も人気です。しかし、獲得できるポイントは少額で、月に数千円ほどしか稼げないケースも少なくありません。
たしかに、クレジットカード申込や有料サービス登録などは、まとまったポイントを獲得できますが、決して効率的とはいえないでしょう。
少額ずつコツコツと貯めるのが苦手な人には向いていない副業といえます。
データ入力
データ入力は誰でも気軽に始められますが、高単価の仕事をしたい人にはおすすめしない副業です。パソコンを使った単純作業のため、データ入力の報酬は低く設定されています。
作業に慣れていけば作業効率がアップし、続けているうちに収入が増える可能性はありますが、まとまった金額を稼ぎたいと考える場合には、時間をかけて多くの作業をこなす必要があるでしょう。
リスクを負いたくない人におすすめしない副業2つ
副業を検討する人の中には、「できるだけリスクを負いたくない」という方も多いでしょう。
そこでここでは、リスクが高い副業を紹介します。
投資
株やFX、仮想通貨など、投資にもさまざまな種類があり、やり方次第では本業を超える収入を稼ぐことができます。
しかし、失敗したときのリスクは決して小さくありません。
投資は元本保証がなく、景気や社会情勢、天変地異などが原因で、価格が暴落してしまう可能性があるためです。お金を増やすどころか、マイナス以下になるリスクがあることを認識しておく必要があります。
せどり
せどりは「安く仕入れて高く売る」という手法で稼ぐ副業ですが、仕入れを失敗すると赤字になってしまうリスクがあります。
商品をどれだけ安く仕入れられたとしても、売れなければマイナスです。大量の在庫を抱えてしまうと、保管や管理のためのコストだけがかさんでしまうでしょう。
スキルアップを狙いたい人におすすめしない副業2つ
ここでは、スキルアップが期待できない副業を紹介します。
アンケートモニター
アンケートモニターは、隙間時間を有効に使える副業ですが、ただアンケートに回答するだけの作業となるためスキルアップは期待できません。
あくまでも、「ちょっとした時間を有効活用したい」という方との相性が良い副業です。
レシート投稿
買い物をしたレシートを、スマートフォンのカメラで撮影するだけで稼げるレシート投稿は、気が向いたときに手軽にできる副業です。
しかし、カメラワークの技術が必要でもなく、入力作業もないため、どれだけ継続したとしてもスキルアップは期待できないでしょう。
隙間時間を有効活用したい人におすすめしない副業2つ
副業は、通勤時間や休憩時間、帰宅してから寝るまでなど、隙間時間にできるものも少なくありません。
しかし、中には隙間時間の活動に向いていない副業もあるので、以下で解説する副業をしっかり押さえておきましょう。
ライブチャット
ライブチャットは、高額な報酬を得られる可能性がありますが、視聴者を集めるには毎日決められた時間帯にライブチャットを実施しなければなりません。
一定の時期やタイミングで継続的に配信することで、視聴者が定着しやすくなるため、自分の空き時間、隙間時間にあわせた配信では視聴者が増えません。
オンライン教師
オンライン教師も、まとまった活動時間が必要となるため、隙間時間を活用したい人にはおすすめできません。
家庭教師と違い生徒の自宅まで出向く必要はないものの、授業を行う曜日や時間があらかじめ決まっている場合が多い傾向です。
また、授業時間も短時間というわけにはいかないので、毎週決められた授業時間を確保できない人には向いていない副業といえるでしょう。
長く続けることを重視したい人にはおすすめしない副業2つ
ここからは、長続きさせやすい副業を解説します。
中長期的な視野で取り組みたい人は、ぜひ参考にしてください。
フリマアプリ
メルカリなどのフリマアプリを使ってお金を稼ぐ場合、基本的には押し入れなどに眠っている不用品を販売することになります。つまり、不用品をすべて売却してしまった段階で、稼げなくなってしまうのです。
そのため、あくまでも「ちょっとしたお小遣い稼ぎができればいい」という人に向いています。
体力仕事
いくら体力に自信があるといっても、肉体を酷使するような仕事を長く続けていけば、体に疲れが蓄積していきます。
本業にも支障が出る可能性があり、怪我や病気で働けない期間が発生するかもしれません。したがって、副業を長く続けようと思っている人は、できるだけ体力を使わなくてもよい仕事を選ぶのがおすすめです。
自分に合った副業の選び方
ここからは、自分にぴったりの副業を選ぶためのコツやポイントについて解説します。
副業の目的や目標を明確にする
副業を選ぶときは、副業の目的や目標をはっきりさせておくことが大切です。
目的を明確にすることによって、副業をする期間や、月々に稼ぎたい金額などが明らかになります。
「在宅で空いた時間に副業をしたい」なら、データ入力やライティングなどの仕事が向いていますが、「スキルを生かした仕事をしたい」という人は、動画編集やWebデザインなどの仕事がピッタリなので、じっくり考えてみてください。
自分のスキルや好きなことを生かす
自分の好きなことや得意スキルが生かせる副業を選ぶのも一つの手です。
また、スキルをフル活用すれば、高品質な仕事につながるため、その分高単価な案件も獲得できるでしょう。
目的を叶えるための方法を考える
副業の目的や目標を決めた後は、具体的な方法を考えてみましょう。
「毎月安定して稼ぎたい」のか「将来仕事を辞めて独立したい」など、目的によって副業の選び方は変わってきます。
まず自己分析をして、向いている仕事や適性などを深く考察してみましょう。
副業をはじめるときの注意点
副業を始めるにあたって、事前に知っておくべき注意点もあります。ここでは以下の2点を解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 会社(本業)の就業規則に違反してないか確認する
- 副業での所得が年間20万円を超えるときは確定申告が必要
本業の就業規則を確認する
副業を始めるときは、必ず本業の就業規則を確認してください。
副業がたとえ禁止されていなくとも、同業他社でのダブルワークは認められていないなど、会社ごとにルールは異なります。大切な本収入を失わないためにも、しっかり確認しておきましょう。
副業での所得が年間20万円を超えるときは確定申告が必要
副業での所得が年間20万円を超える場合は、確定申告が必要です。
確定申告というと難しそうなイメージがありますが、インターネットで簡単にできる環境が整っています。
分からないことは税務署でも聞けるため、不明点を質問をしながら手続きを進めていきましょう。
関連記事:副業の確定申告はいくらから?やり方、よくある質問を徹底解説
おすすめしない副業を避けて効率的に稼ごう
本記事では、おすすめしない副業を6つのパターンに分けて解説してきました。昨今はさまざまな副業が誕生していますが、すべてが自分に合っているわけではありません。
以下の選び方を実践しつつ、しっかりと自己分析を行い、できる限り効率的に稼げる副業を見つけましょう。
- 副業の目的や目標を明確にする
- 自分のスキルや好きなことを生かす
- 目的を叶えるための方法を考える