副業を検討している方の中には、「実は副業をしない方がいい?」「副業をしても本当に大丈夫?」と、疑問を抱く方が少なくありません。
そこでこの記事では、副業をしない方がいいと言われる理由や、副業をしない方がいい人の特徴について解説します。
また、副業のメリットや初心者でも始めやすい副業についてもあわせて紹介しますので、副業について悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
目次
副業しない方がいいと言われる理由
副業を始めようと考えている方の中には、「副業はやめておいた方がいい」などの話を聞いて不安を感じている人がいるかもしれません。
まずは、副業はしない方がいいと言われる理由について、詳しく解説します。
理由1.本業に支障が出ることがある
副業を始めると、本業に支障が生じる場合があります。特に、納期が決まっている副業である場合、仕事の納期が気になって本業が疎かになり、本業でミスをしてしまうといったことが考えられます。
副業のせいで本業でミスをしてしまっては本末転倒です。本業の仕事にも影響が出るような副業はせず、無理なく続けられるものを選びましょう。
理由2.精神的な負荷がかかることがある
副業の内容によっては、クライアントとのやり取りが生じる場合があります。納期に遅れる場合にはクライアントに謝罪をしたり、トラブルがあった場合にはクライアントと話しあったりする必要があります。
このように、精神的に負荷がかかることがあると、本業の仕事にも悪影響が出る可能性があります。
副業の仕事でストレスを感じているなら無理をして続けず、いったん休むなどの対応も考えましょう。
理由3.体調を崩すことがある
本業に加えて副業をするとなると、心身への負担が増して体調を崩してしまう場合もあります。
特に、副業が体力を使う仕事の場合や、副業に時間を取られて睡眠時間が少なくなっている場合は体調を崩しやすいです。
副業で収入を得たいがために無理なスケジュールを組み、体調を崩すと本業にも支障をきたしてしまいす。
あくまで本業を優先して体調を整え、副業は無理なく長く続けられるようなものを選ぶことが大切です。
理由4.大きな稼ぎになるとは限らない
副業を検討している人の中には、「なるべく多く稼ぎたい」と考えている人もいるでしょう。しかし、副業は必ずしも稼げるとは限りません。
初心者ができる副業は専門的なスキルを必要としないものが多いため、思っているようには稼げない場合が多いです。一般的には、経験を重ねていく中で徐々に収入が増えていきます。
そのため、最初のうちは単価が低い仕事であっても、「自分の経験値をあげるため」と割り切って副業に臨むようにしましょう。
理由5.人間関係や人付き合いが悪くなることがある
副業を始めるとどうしても使える時間が減ります。場合によっては同僚や友人から「最近付き合いが悪くなった」と言われることがあるかもしれません。
大きな問題ではないように思えるかもしれませんが、今まで親しかった人に「付き合いが悪くなった」と言われると、意外と精神的に堪えるものです。
しかし、副業をしていても、スケジュールを調整すれば人付き合いも十分可能です。余裕がある場合には羽を伸ばして、同僚や友人との付き合いも大切にしましょう。
理由6.所得が20万円を超えると確定申告の手間がかかる
副業の収入から必要経費を引いた所得が20万を超えると、自分で確定申告をして納税しなければいけません。
特に、今まで確定申告をしたことがない会社員の方にとっては、「面倒だからできれば避けたい」と考える方が多いかもしれません。
しかし、現在では確定申告をアプリなどで簡単にできるツールも存在するため、それほど確定申告の手間をおそれる必要はありません。
将来、起業する場合の勉強にもなると考えて、前向きに取り組みましょう。
関連記事:副業の確定申告はいくらから?やり方、よくある質問を徹底解説
副業しない方がいいと言われる人
ここまで、副業をしない方がいいと言われる理由について解説しましたが、中には本当に副業をやめておいた方がいい人もいます。
ここからは、どのような人が副業をしない方がいいのか、見ていきましょう。
目標や目的がない人
副業をする際、「スキルを身につけたい」「収入をアップさせたい」など、何らかの目標や目的を持つようにしましょう。特に何もなく副業を始めてしまうと失敗する可能性があります。
副業は少なからず体力や精神を消耗してしまうため、特に目的がないまま副業をすると、ちょっとしたことですぐに嫌になってしまい、続かない原因にもなってしまいます。
副業を始める前に、副業を何のために始めるのか、将来的にどうなりたいのか、目指す目標を決めておくといいでしょう。
本業が忙しい人
本業が忙しい人も副業には向いていません。本業が忙しければ副業をする時間がなくなりますし、副業をすることで本業をきちんとこなすことができなくなる可能性があるからです。
本業をこなしたうえで、時間的にも精神的にも余裕がある人が副業を始めるべきでしょう。
本業の企業で副業が禁止されている人
働き方改革が進む中、多くの企業で副業が解禁されていますが、それでもまだ全てではありません。
本業の会社で禁止されているのにもかかわらず副業をしてしまうと、就業規則に違反することになり、会社からペナルティを課されてしまうおそれがあります。
勤務先の就業規則を確認して、副業の可否をあらかじめ確認しておくことが必要です。
就業規則を読んでも副業の可否がはっきり分からない場合には、人事部門に確認しておきましょう。
副業しないとやばい?副業のメリット
「本業だけでは収支の余裕がない」という方にとっては、副業をしないと将来的に「やばい」状況になる可能性もあります。
ここでは、副業をするメリットについて解説します。
収入源が増えることで安心感がある
副業をすると、本業以外での収入を増やせることから精神的に安心感を得やすいです。
場合によっては副業によって貯金が増える可能性もあり、本業で何かあったときのために備えることもできるでしょう。
「突然、無職になってしまった」という場合にも、副業の収入があれば生活費として補填できるため、安心感は大きいと言えます。
さまざまなスキルを得られる
副業では、本業で経験できない仕事に巡りあう可能性があります。本業では身につけることができない、スキルやノウハウを習得できる点もメリットの一つです。
身につけたスキルは本業で活用できる場合もあるため、自分の仕事の可能性を強化・拡大することにも繋がります。
本業だけでは気付かない自分の可能性を新たに見つけることができるのも、副業をするメリットと言えるでしょう。
年齢を気にせず働ける
会社員の場合は定年が決まっているため、いつかは仕事をやめなければいけません。
しかし、副業には定年がありません。
年齢を気にしないで働くことができるため、定年後のライフプランを考えるうえで、現役のうち(定年前)から副業を始めておくこともメリットになるでしょう。
人脈を広げることができる
副業を始めると、本業では知りあえない分野の人と出会える可能性もあります。
本業以外の人脈が広がって、これまで自分が知らなかった世界へと視野が広がるかもしれません。自分にとって新たな人脈を作れる点も、副業を始めるメリットと言えます。
副業の経験を本業に生かすことができる
副業でさまざまな経験を積むことで、その経験を本業にも生かせる場合があります。
効率よく仕事をするコツや、副業で使用したツールの活用方法、データ入力のスピードアップなど、副業によってさまざまなスキルを得られることがあります。
副業の経験を本業にうまく活用することで、本業の評価を上げられる可能性もあるでしょう。
「副業をしない方がいい?」と不安な人におすすめの副業
最後に、副業に不安を感じている方におすすめの副業を紹介します。
在宅でできるものや、スマホだけで簡単にできるものなどをピックアップしていますので、ぜひ参考にしてください。
ブログ運営
ブログ運営の副業には、アフィリエイトで報酬を得る方法があります。アフィリエイトとは、ブログに広告を貼り、訪問者が広告をクリックして商品を購入することで報酬を得るものです。
ブログ運営を副業にするメリットには下記があげられます。
- 初期投資が不要
- 初心者でも始めやすい
- 自分の趣味・特技を活用することができる
ただし、ブログ運営は短期間で稼ぐことが難しく、確実に稼げるとも限りません。
中には、数年続けてもまったく報酬を得ていないという方も存在します。誰でも始められるというメリットはあるものの、実際に稼ぐためにはスキルや知識、経験が必要な副業です。
Webライター
Webライターとは、Web上で公開される記事を執筆し、収益を得る人のことをいいます。
Webライターのメリットは下記です。
- 文章が書ける人なら誰でも始められる
- 初期投資が不要
- 自分が書きたいものを選んで受注できる
始めやすい一方で、高額案件を請け負うためには、読みやすい文章を書けるスキルと、リサーチ能力、特定分野の専門知識が必要といった側面もあります。
しかし、特にリスクなく始められるため、試しにクラウドソーシングサイトに登録し、ライティングの案件を受注してみるのもおすすめです。
フードデリバリーや配達パートナー
近頃は、自宅や職場に食事をデリバリーしてもらえるサービスが増えています。こうしたデリバリー業務を担うのが、フードデリバリーや配達パートナーです。
- 隙間時間を利用して仕事ができる
- 本業が休みの土日・祝日などが稼ぎ時
上記のようなメリットがある半面、配達中に事故に遭遇するリスクや、体力が必要といったデメリットがあります。本業に支障が出ない程度に仕事の調整が必要です。
アンケートモニター
アンケートモニターとは、企業などが実施するアンケートに回答することで収益を得る副業です。スマホ一つでできるため、誰でも手軽に始めることができる副業だと言えます。
一方で、アンケートモニターの報酬は単価が安いため、アンケートモニターだけで大きく稼ぐのは困難です。そのため、他の副業と並行して行うことをおすすめします。
ポイントサイト
ポイントサイトとは、さまざまな案件をこなすことでポイントを獲得し、そのポイントをお金や商品券などと交換することができる副業です。
スマホさえあれば誰でも簡単にできる一方で、大きく稼ぐことが難しく、ポイントのために個人情報を複数の会社に提供する必要があるといったリスクもあります。
クラウドソーシング
企業・個人事業主が不特定多数の人に対して仕事を発注する業務形態のことをクラウドソーシングと呼びます。
誰でも無料で利用でき、簡単なアンケートの仕事や、データ入力、ライティング、動画編集など、さまざまな仕事を受注できます。
一方で、大きく稼ぐためには専門知識や特定のスキルが求められるケースが多いです。
医療や法律、保険などの知識があるライターや、Webデザインができる方、動画編集ができる方は、高い報酬を得られる可能性があります。
ただし、特に知識がなくとも実績を積めば仕事を受注できるため、在宅ワークを始めるなら、まずはクラウドソーシングを活用するとよいでしょう。
関連記事:おすすめの副業マッチングサービス12選!選び方、注意点も解説
動画クリエイター
YouTubeなどの動画コンテンツは、さまざまな業界が力を入れています。そのため、動画クリエイターの仕事も劇的に増加しており、動画の製作や編集ができる方は仕事を受注しやすい状況です。
動画クリエイターの仕事は今後も需要が増えることが予想されるため、仕事が溢れにくく、高い評判を得られれば、高額案件を受注できる可能性もあります。
しかし、動画制作に関する専門的な知識が必要で、センスも求められます。誰でも稼ぐことができる副業ではない点に注意しましょう。
関連記事:動画編集の副業で稼ぐ方法とは?始め方、仕事の探し方を解説
プログラミング
本業でプログラミング言語を扱っている人であれば、プログラミングの副業で稼ぐこともできます。
プログラミングの案件は高額な報酬のものも多いため、収入アップも見込める可能性も大きいです。
しかし、納期が決められているため、副業で請けた仕事の負担が大きいと、本業に影響が出る可能性があります。
プログラミングの副業をする場合は、無理のない納品スケジュールに調整することをおすすめします。
関連記事:エンジニアが副業で稼ぐ方法とは?おすすめの副業、探し方を解説
仮想通貨投資
仮想通貨とは、日本円や米ドルのような法定通貨とは異なり、インターネットを介して不特定多数の人々の間で商品・サービスの対価として利用できるものです。
ビットコインやイーサリアムなど、非常に多くの仮想通貨が存在しています。
仮想通貨投資は大きく稼ぐことも可能ですが、大損するリスクもあります。損をしても大きなリスクにつながらない程度の金額で取引をするようにしましょう。
単発アルバイト
専門的なスキルや経験がなくとも、単発アルバイトであれば誰でも始めやすいです。引っ越しの手伝いや幹線道路での交通量調査、工場の流れ作業などの仕事があります。
決まった時間内に決まった仕事をすれば報酬がもらえるため、空いている時間を有効に利用できるメリットがあります。しかし、体力が必要な仕事も多いので、体力に自信がない人には向いていないかもしれません。
また、単発のためそのアルバイトが終わったら、また次のアルバイトを探す必要があります。継続的に仕事をすることが難しい点はデメリットです。
家事代行サービス
家事代行サービスは、他人の家事を代行することで報酬を得る副業です。主婦の経験を生かすことができるため、多くの方におすすめできる副業と言えます。
しかし、家事代行の依頼主が細かくて神経質な人だった場合には、精神的に疲れてしまう可能性があります。
実際に働く前に面接する可能性もあるため、よく話しあい、譲れないポイントをお互いに確認しておくことが必要です。
在宅コールセンター
自宅にいながら企業のコールセンター業務を請け負うことを在宅コールセンターといいます。在宅でできる仕事なので、出社の必要がないことが大きなメリットです。
ただし、お客様の要望にあわせて、臨機応変に対応しなければならず、クレームを言うお客様にも冷静に対応する必要があります。
人と電話で話すことが得意な方や、精神的にタフな方におすすめです。
副業はしない方がいいわけじゃない|スモールスタートしましょう
この記事では、副業をしない方がいいと言われる理由について解説してきましたが、副業をすることにはメリットもあります。
給料がなかなか上がらない現代の日本にとって、本業に頼らず副業で収入を増やすことも有効な手段です。
しかし、本業の会社が禁止しているなど、副業ができない環境の場合もあります。
また、副業の種類によっては向き・不向きも必ずあります。副業の特徴やメリット・デメリットをふまえながら、本業の会社に必ず副業可否の確認をしたうえで、副業を始めてみてはいかがでしょうか。