コーチングには様々なバリエーションが存在しますが、今回ご紹介する「転職コーチング(通称:キャリアコーチング)」は比較的マイナーな反面、高収入が狙えるジャンルです。
本記事では、転職コーチングの仕事内容や収入事情、稼ぐためのコツについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
転職コーチングとは
ここではまず、転職コーチングの概要やその他サービスとの違いを見ていきましょう。
現在どんなジャンルのコーチになろうか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
理想のキャリア形成をサポートするお仕事
実際のところ、「転職コーチング(キャリアコーチング)」は明確に定義されているわけではありませんが、基本的には以下のように認識しておけば問題ありません。
転職コーチングとは クライアントとの対話を通して、本音や理想、未来像を深掘りし、将来達成していきたいゴールの設定と実現をサポートする仕事。 |
- 転職するか現職を続けるか迷っている
- キャリア形成を相談できる人物がいない
- そもそも自分に合う仕事が分からない
クライアントとしっかり関係性を築き上げれば、性格や適性、仕事への思いなども細かく判断できるため、より的確なコーチングが行えるでしょう。
自分でも把握しきれていない「理想像」を提示してあげることで、クライアントからの信頼と報酬が得られます。
年収1,000万円を達成するプレイヤーも
転職コーチングに限らず、コーチ業界は上手な運営さえできれば、年収1,000万円を超えることも珍しくありません。
ちなみに、コーチングの収入水準は1セッションあたり数千円~50,000円程度が一般的ですが、30万円と高単価に設定しているケースも存在します。
その他サービスとの違い
転職コーチングを理解する上で欠かせないのが、その他サービスとの違いです。コンサルティング、転職エージェント、カウンセリングといった似ている仕事がたくさんあるので、ここでしっかり整理しておきましょう。
転職エージェント | クライアントの希望を聞き、特定の仕事を斡旋・仲介する |
コンサルティング | クライアントから目的などをヒアリングし、直接的な解決策と戦略を提示する |
カウンセリング | クライアントの話を聴取し、考えや悩みの整理を促す |
そして、先ほど触れた通りコーチングは「自己解決の習得を促す手法」です。上表のように整理してみると、それぞれの違いが明確に分かりますね。
関連記事:メンタルヘルスカウンセラーとは?仕事内容や心理カウンセラーとの違いを解説
転職コーチングのメリット3つ
ここからは、転職コーチングのメリットを3つ解説します。
今後コーチとしてデビューを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
フラットな目線でアドバイスできる
転職エージェントは「仕事を斡旋してコミッションをもらう」という営利的目的があるため、どうしても紹介したい企業を薦めるバイアスがかかりがち。すなわち、第三者的視点は持てても、公平な目線・立場のアドバイスは行えないのです。
フラットな立場でクライアントとセッションできる環境は、コーチにとっても気持ちが良いもの。互いにストレスがかからない状態で、最適なキャリアが見いだせるでしょう。
時間と場所に縛られず働ける
転職コーチングはスマホと体一つあればどこでも働けます。自宅はもちろん、海外からでもセッションが行えるので、会社員とは比較にならない自由な暮らしが手に入るでしょう。
加えて、出社時間や休日も自由自在。本業を持ちながらでもコーチングが行えるので、様々なライフスタイルにフィットする柔軟性も大きなメリットです。
自己のキャリアプラン形成にも繋がる
転職コーチングは、キャリアに悩みを持つ様々な人物と接するため、経験を積むほどキャリア形成に関するノウハウが身についていきます。無論、その知識は自分自身にも活用できるので、自己のキャリアプラン構築にも役立つでしょう。
転職コーチングのデメリット2つ
転職コーチングのメリットが把握できたところ、次はデメリットを見ていきましょう。
集客戦略が重要
残念ながら、転職コーチになったからといって、すぐに稼げるわけではありません。
そもそも、デビュー当初はあなたが「コーチになったこと」すら市場に認知してもらえていないので、いつまで待っていても案件には恵まれないでしょう。
複数のセッションを行う必要がある
転職コーチングは、クライアントの「悩み」「願望」「本音」を丁寧に深掘りして、パーソナライズされた最適なソリューションを提示する手法です。
そのため、たった一度のセッションで終わるのではなく、何度も対話を重ねていかなければ最適解にたどり着けません。場合によっては長期的に一人のクライアントと関わっていく可能性もあるため、基本的に長期目線でのスタンスでじっくり臨むようにしましょう。
転職コーチングの働き方3つ
転職コーチングと一口に言っても、詳細な働き方は多岐にわたります。
ここでは、代表的な例を3つ確認していくので、ぜひ参考にしてください。
ベテラン型転職コーチ
ベテラン型転職コーチは、日本にコーチングの概念が伝わってきた黎明期から活動している、あるいは元々類似する業界で実績を積み重ねてきたプレイヤーを指しています。
地道に作り上げてきた信頼と実績、人脈があることから、特に集客せずとも案件に困ることはありません。
また、個人向けのコーチではなく、企業向けセミナーやカンファレンスに祭壇するケースも多く、収入水準も1,000万円を超えやすい傾向です。
兼業型転職コーチ
いわゆる「副業コーチ」であり、本業と並行して転職コーチングを行います。無論、コーチング一本で活動する方より収入水準は劣りますが、実は年収1,000万円以上を達成するケースもゼロではないのです。
加えて、本業で培ったスキルや経験、実際に抱えているリアルなフラストレーションをそのまま転職コーチングに活かせるため、よりクライアントに近い立場からアドバイスできるでしょう。
雇われ型転職コーチ
雇われ型の転職コーチは、所属先に売上の何割かを納める性質上、年収1,000万円に到達する方はほとんどいません。具体的には、卒業したスクールで雇われるか、案件の斡旋業者に登録するケースが多いでしょう。
当然ながら、プラチナサポーターアカデミーで集客の仕組みを身につけるのがベストですが、同時並行で雇われ型コーチとして活動し、実績を作っていくのも効率的でおすすめです。
転職コーチングで稼ぐためのコツ4つ
ここからは、転職コーチングで稼ぐためのコツを4つ解説します。
コーチングで高収入を実現するたえにも、しっかり押さえておきましょう。
クライアント目線でセッションを行う
コーチとして稼ぎたいなら、なによりもクライアントの心を掴まなければなりません。そのため、主観的見解も大切ですが、基本的には「クライアント目線」でセッションを行いましょう。
- この人は自分を理解してくれている
- 自覚していなかったことを言ってもらえた
上記のような体験を与えることで、より深い信頼関係が構築され、クライアントが成果を出しやすくなるはずです。ただし、あまり感情移入しすぎるとフラットな目線を失うため、きちんとバランスを取りながら接してください。
集客の仕組みを構築する
先ほど触れた通り、コーチング案件を獲得するには、集客が必須です。ただ黙っているだけでは絶対に案件はもらえないので、できる限り早い段階から仕組み化に取り組みましょう。
無駄なコストをかけない
転職コーチングは、初期投資ゼロ円でも十分本格的に始められます。
しかし、形から入ろうとして事務所やオフィス機材などにコストを投じてしまうと、せっかくの利益率も低下するでしょう。
したがって、転職コーチングのデビュー当初はとにかくスモールスタートを徹底し、報酬をほぼ100%利益化できる環境を維持しなければなりません。
実績を作る
転職コーチとして案件を獲得したいなら、集客の仕組みだけでなく、見栄えの良い実績も作る必要があります。
とはいえ、初心者のうちからそう簡単に案件は舞い込んでこないため、友人・知人に無料でセッションを受けてもらい、口コミを集めてください。
転職コーチングで年収1,000万超えを目指そう
本記事では、転職コーチングの概要やメリット・デメリット、稼ぐためのコツを解説してきました。
転職コーチングはクライアントが抱く「キャリアの悩み」をサポートする仕事であり、短絡的に問題を解決するのではなく、自己解決を促していきます。
集客の仕組みや実績作りをしっかり行えば、たとえ兼業でも年収1,000万円は夢ではないため、ぜひ本記事を参考にチャレンジしてみてください。