コーチングビジネスを始める際に初心者が悩みがちなのが、「カウンセラー」との違いです。一見するととてもよく似ており、現役プレイヤーですら正確に区別しきれていないこともあります。

仙道
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ただ、両者は明確に異なるお仕事。違いを理解して正しく使い分けることが、セッションのクオリティ向上にも繋がりますよ。

そこで本記事では、コーチングとカウンセラーの違いや共通点、両方に活かせる資格を解説します。今後コーチングビジネスを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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コーチングとカウンセラーは明確に異なる仕事

まず結論として、コーチングとカウンセラーは完全に違う仕事です。
詳細は後ほど解説しますが、アプローチのやり方やセッションの目的、適したクライアントまで異なっており、両者を混同したままではコーチングの内容がブレるばかりか、ターゲットも定まらないでしょう。

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ただ、ノウハウを上手く使い分ければ、互いにシナジーが生まれてパフォーマンスが高まります。つまり、両者は異なるサービスである反面、補完し合える手法なのです。

以上を踏まえた上で、次章ではコーチングとカウンセラーの概要などを解説していきたいと思います。

コーチングとは

コーチングとは、クライアントとの対話を通して「課題」「悩み」を深掘りし、目標達成の阻害要因となっている問題の「自己解決」をサポートする手法です。

具体的に競馬でたとえるなら、直接的な解決方法を伝えるコンサルタントは「優秀なジョッキーを雇う」行為に近く、コーチングは「馬のポテンシャルを引き出す調教師」のようなイメージ。すなわち、いずれかが優れているというより、そもそも取り扱う領域が異なります。

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コーチングは元々海外のアスリートや芸能分野で活用されていました。その実績は近年日本にも波及し、スポーツ界隈だけでなく、ビジネスにも導入されています!

クライアントの傾向

コーチングを検討するクライアントは、以下のような願望・目的を持っているケースが多くなっています。

  • 到達したい理想像がある
  • 打ち込める領域を見つけたい
  • 達成したい目標を持っている

基本的には「目標」「新たな領域」「自分の可能性」といった未来に目線が向いており、コーチングを受ける姿勢もポジティブな印象です。

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この通り、「コーチングを受けたい」という時点で、人並み以上の成長意欲を持っている方が大半。コーチはそのポテンシャルを最大限に引き出してあげるのが役目です。

カウンセラーとは

カウンセラーは、クライアントの「不安」「嫌な記憶」などに耳を傾け、セッションを繰り返す中で問題の整理と思考の悪循環を改善していきます。

したがって、コーチングが「未来」に目を向けた手法なら、カウンセラーは「過去」と折り合いを付けてあげる仕事と捉えておくと良いでしょう。

クライアントの傾向

カウンセリングを受けるクライアントは、以下のような方が多い傾向です。

  • 過去の記憶と折り合いをつけたい
  • 誰にも打ち明けられない悩みがある
  • 精神的な病かもしれない

上記の通り、「過去のマイナス要因」「話せない悩み」といったネガティブな感情を抱えており、コーチングで行う「サポート」というよりは「ケア」に近いかもしれません。

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コーチングは「強化」カウンセラーは「治療」の性質を持っています。
どうでしょう。両方を合わせたらより手厚くクライアントをサポートできると思いませんか?

その他の仕事との違い

今回は、カウンセラー以外の仕事とコーチングの違いも整理しておきましょう。

  • コンサルティング:課題や悩みを解決する直接的な手法を伝える
  • セラピー:カウンセリングのように心の治療を行うがアプローチがやや異なる

上記の通り、コンサルティングとセラピーもコーチングとは主旨が異なります。それぞれの特徴を理解して、自分が行っているビジネスをきちんと差別化してみてください。

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プラチナサポーターアカデミーには、コーチやカウンセラー、コンサルタントにセラピストなど多種多様な方が集まっています。コミュニティで話も聞けるので、ぜひ一度覗いてみてください。

コーチングとカウンセラーの違い2つ

ここからは、コーチングとカウンセラーの違いをより具体的に解説します。

本記事では「目的」と「アプローチ」の2軸から迫っていくので、ぜひ参考にしてください。

セッションの目的

コーチングとカウンセラーは「セッションの目的」が根本的に違います。

コーチングクライアントが目標・理想を達成するサポートを行う
カウンセラークライアントの悩み・不安を深掘り改善を目指す

参考までに、コーチングは「coach(馬車)」が語源となっており、クライアントを目標まで運び届けることがミッション。

対してカウンセラーは内在する悩み・課題の解消といった「心の問題」にフォーカスしなければなりません。

クライアントへのアプローチ

セッションの目的だけでなく、クライアントへのアプローチも両者は明確に違います。

コーチング目標・理想を聴取→現状の把握→課題やギャップの明確化→計画・実行
カウンセラー悩み・不安を聴取→理想像の把握→課題やギャップの明確化→計画・実行

クライアントのニーズが異なれば、アプローチに変化が生まれるのも当然です。もしコーチングを行う際は、上記を意識しながらプランを組んでみましょう。

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ここが理解できているかが非常に重要。コーチでありながら、最初に「どんな悩みがありますか?」と聞くのはナンセンス。まずは「何を得たいか」をしっかり聞いてあげてくださいね。

コーチングとカウンセラーの共通点

ここまではコーチングとカウンセラーの違いにフォーカスしてきましたが、セッションのクオリティを上げるには、共通点も把握しなければなりません。

コミュニケーション・傾聴スキル
・洞察力
・リードする力
クライアントとの関係性・相手のリクエストを親身に受け止める
・自分事と捉えてフルコミットする
・主人公はクライアント

セッションの目的は違えど、クライアントとの関係性や必要なコミュニケーションスキルは共通しています。そのため、両者は別の手法でありながら、完全に無関係というわけではなく、むしろ両方の理解を深めることでパフォーマンスのシナジーが見込めるのです。

コーチングとカウンセラーで活かせる資格3つ

コーチングとカウンセラーの共通点が理解できたところで、次は両方に活かせる資格を3つ解説します。

今後起業や副業を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

キャリアコンサルタント

カウンセリングからやや離れますが、国家資格である「キャリアコンサルタント」は取得しておいて損はありません。肩書の信頼性が高まる上に、対応できる「目標」「悩み」の範囲が広がるため、要件を満たせる見込みがあれば、勉強してみても良いでしょう。

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以下の記事でキャリアコンサルタントの詳しい要件を記載しています。こちらも併せて読んでおきましょう!

関連記事:心理カウンセラーの副業で稼げる資格15選|業界別おすすめの仕事も解説

メンタル心理カウンセラー

日本能力開発推進協会(JADP)が認定する「メンタル心理カウンセラー」は、認定機関による2カ月程度のコースを受講すれば取得できます。

4大卒などの受験要件も設けられていないため、人間の心理問題を解決するノウハウを学びたい初心者には、特におすすめの資格です。

プロフェッショナル心理カウンセラー

全国心理業連合会の「プロフェッショナル心理カウンセラー」は、「一般」と「上級」に分かれたトータル1500時間程度のカリキュラムを経て取得できる本格派の資格。

さらに、正式な認定には試験に合格する必要があるため、もし保有していれば「難易度に裏打ちされた信頼性」を獲得できるでしょう。

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決して簡単ではなく、時間もかかります。ただ、その努力に見合うだけのベネフィットはあるはずです。

コーチングとカウンセラーの違いを理解して両方習得するのが理想

本記事では、コーチングとカウンセラーの違いと共通点、活用できる資格を解説しました。
コーチングとカウンセラーには明確な違いがある一方、クライアントとの接し方に関しては共通しています。

むしろ、両方のアプローチや手法を上図に使い分ければ、よりクライアントの満足度が高まり、ゴールまでの到達スピードも加速するため、本記事を参考に積極的に学習しみましょう。

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