コーチングは人材育成に活用したり、チームの目標達成力を高めたりする際に役立ちます。しかし、「コーチングを学びたいものの、どんなセミナーが良いのか分からない」と悩んでいませんか?
そこでこの記事では、コーチングセミナーのメリットや選び方、選ぶ際の注意点について解説します。くわえて「胡散臭い」と言われる理由も紹介していますので、気になる方はぜひ最後までお読みください。
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目次
コーチングセミナーを選ぶポイント
コーチングセミナーにはさまざまな種類があり、数も多いため「何をどう選べば良いのか?」と迷う方が少なくありません。また、時間やお金もかかることから、やみくもに選択するわけにもいきません。
そのためまずは、コーチングセミナーを選ぶ際のポイントを押さえることが重要です。ここからは、大切なポイント3つを一緒に見ていきましょう。
自分が何を学びたいか見極める
コーチングセミナーには、これからコーチングを始める人向けのスタートセミナーと、経験者のためのセミナーの2種類があります。
初心者向けであれば、コーチングの種類や基本を知ることができ、経験者向けであれば、コーチングのノウハウや注意点を学べるのが特徴です。このように、それぞれのセミナーごとに学べる内容は大きく異なります。
そのため、セミナーを選ぶ際は自分が受けたい内容や学ぶべき内容が目的とあっているかを確かめてください。同時に、「自分が何を学びたいのか」も事前にしっかり見極めておくのがポイントです。
セミナーを主催する団体のビジョンや理念を確認する
コーチングセミナーによって、主催する団体や講師が異なります。それぞれの団体ごとにビジョンや理念も異なるため、これらの内容を確認してからセミナーを選ぶという方法もあります。
大抵の場合、インターネット上で検索をすれば、主催団体に関する情報を調べられます。また、過去のセミナー内容をYouTubeチャンネルやSNSで公開している主催者も多いため、それらを通じて情報収集するのもおすすめです。
なお、各団体をリサーチする際には、下記のような視点でチェックしてみることをおすすめします。
- 主催者本人が実際に成果を出してきた人かどうか
- 実践した人の実績はどうか
認定資格などに関連したセミナーなのかを確認する
あなたがもし資格取得を目指している場合は、セミナーの内容が資格取得に沿っているかどうかも重要です。自分の取得したい資格の学習要項を事前に確認し、それにあったセミナーを選択しましょう。
また、セミナー内で資格取得ができる場合は、資格の内容まで確認しておくことが大切です。事前に内容を確認できる場合は、座学の時間が多すぎないかも確認しておきましょう。
座学の時間が多すぎると実践練習が足りなくなるため、座学:実践=3:7程度の割合であることが理想です。資格取得がゴールではなく、取得後の具体的な実践方法についても説明してくれるセミナーであれば、さらに良いと言えます。
コーチングセミナーを受けるメリット
コーチングセミナーの受講には、独学にはないメリットがあります。具体的には以下の3つです。
- 資格を取得できる
- 講師に質問できる
- オンラインセミナーならどこでも受けられる
資格を取得できる
セミナーによっては、最終的に資格の取得まで可能なコースがあります。専門講師に丁寧な解説をしてもらえるうえ、資格取得に関する重要ポイントまで教えてもらえるのがメリットです。
同じ学習内容だったとしても、独学に比べて効率よく学べるため、学習時間を短縮できます。
現代はYouTubeなどで有用な情報も簡単に手に入ります。しかし、初心者で知識のない状況では、独学でコーチングの知識を正しく理解するのは難しいのが実情です。
資格取得が可能なコーチングセミナーに参加すれば、受講終了と同時に資格を取得できるので、実践に活かしやすいという点もメリットと言えます。
講師に質問できる
2つ目のメリットは講師に質問できるという点です。これからコーチングを始める人や、コーチングスキルが上達しない人は、どうしたら今よりスキルアップできるかを直接質問できます。
コーチングセミナーでは講師の実体験や、コーチングを始めるまでの過程を教えてもらえる機会が多いです。成功している人に直接質問することで、これから取り組むべき課題をより正確に理解できるでしょう。
また、コーチングセミナーには自分と同じようにコーチングのスキルを得て、仕事や私生活に役立てたい人が参加しています。そのため、セミナーの内外を通して参加者同士での意見交換も可能です。
セミナーによっては交流タイムを設けている場合もあるので、そのような時間を積極的に活用し、いろいろな人の体験談やノウハウを知ることもできます。
オンラインセミナーならどこでも受けられる
コーチングセミナーは、全国各地・オンラインでも開催されています。
- 住居の近くで開催されるセミナー
- 場所を問わずオンラインで参加できるセミナー
- 仕事終わりに開催されるセミナー
例えば上記のように、自分の生活スタイルに合うセミナーを選ぶことができれば、無理なくコーチングの学習を続けられるでしょう。
また、コーチングセミナーを一から探すのは大変ですが、セミナー専用の検索サイトを利用すれば簡単です。それぞれのセミナー検索サイトごとに利用者が異なるため、複数のサイトを使ってみてください。
コーチングセミナーが怪しい・胡散臭いと言われる理由
コーチングセミナーをインターネットで検索すると「怪しい」「胡散臭い」という言葉を目にします。このような評判を見ると、コーチングセミナー選びに慎重になる人も多いでしょう。
ここからは、コーチングセミナーがなぜ「怪しい」「胡散臭い」と言われてしまうのかについて、その理由を解説します。
成果物が見えにくいから
コーチングの性質上、仕方のないことですが、成果物が見えにくいという点がコーチングセミナーが怪しいと言われてしまう大きな理由です。
コーチングセミナーでは、対話や傾聴など目に見えないスキルを学ぶことになります。これらの能力は無形のため、人によっては成果が実感できないこともあるのです。
また、セミナーに参加してみたけれど、自分には合わなかったというケースもあります。受講者の性格・タイプや講師との相性もあるため、ギャップを感じ、望んでいる成果が出ないパターンも多いです。そのため、セミナー内容に満足いかなかった参加者が、ネガティブな噂を流すケースもあります。
コーチに実力差があるから
同じコーチングセミナーの内容であっても、講師の実力差によって理解度が大きく左右されます。また、コーチングの技術が高い講師であっても、「教える」という点では他の人より劣る、という人もいます。
コーチングセミナーで満足な効果を得られず、それにより「怪しいのでは?」とネガティブな印象を抱く人もいるのです。
セミナーの内容や評判を確認し、自分に合いそうな講師を探すことで解消できる部分でもありますが、講師との相性は実際にセミナーを受けない限り、把握できません。そのため、思っていたとおりの成果を得られないこともあると理解しておくことも必要です。
コンサルティングと誤解されることがあるから
コーチングセミナーの受講者の中には、コンサルティングとの違いを理解していない人がいます。それにより「思っていた内容と違う」「これは怪しいセミナーだ」と評価するケースがあるのです。
コーチングは、クライアントが自分の可能性に気付いて、変化・変容するための対話を主としています。一方コンサルティングは、専門家がクライアントに知識を提供する関係性です。
コーチングとコンサルティングでは、基本的な考え方が異なるため、これからコーチングセミナーに参加しようと思っている方は、事前にコーチングとコンサルティングのどちらを学びたいか明確にしておきましょう。
自己啓発や宗教などと誤解されることがあるから
コーチングセミナーに対して、自己啓発や宗教と同じようなイメージを抱く人もいます。しかし、コーチングを実際に勉強すると分かりますが、コーチングはビジネスに直結するスキルであるため、自己啓発や宗教のセミナーとは内容が大きく異なるのです。
コーチングのベースとなる基本的な方針は、クライアントとの対話を行い、問題解決を目指すことです。そのため、思想や考え方などを布教すること自体、コーチングセミナーでは原則起こりません。
ただし、次項で紹介しますが、一部のコーチングセミナーでは講師の考え方を伝えていたり、理不尽なセミナー費用を徴収しようとしたりするセミナーもあります。
決して数は多くないため、不安に思わないでいただきたいのですが、このようなセミナーを選ばないように事前に内容を確認することも大切です。
参加する際に注意すべきコーチングセミナー
前述のとおり、コーチングセミナーの中にはごく一部、怪しいコースが存在します。例えば、以下のようなセミナーです。
過剰な謳い文句のセミナー
コーチングセミナーの中には、過剰な謳い文句で甘い誘惑をしてくるものもあります。コーチングを実際に役立てるためには、自分の努力も必要不可欠となるため「セミナーに参加するだけで、スキルが身に付く」など、過剰演出をしているセミナーは避けてください。
また、「コーチングスキルで年間1,000万円稼げる」などのケースも、詐欺や悪徳セミナーの可能性があります。また、コーチングセミナーの主催者や、講師の実績を確認することも、悪徳セミナーを避ける有効手段のため、事前調査はしっかりと行いましょう。
価格と中身が釣り合わないセミナー
「費用が高い」と感じる場合は、セミナーの内容と費用が釣り合っているかどうか、注意深く確認してください。
高額であることが悪いわけではなく、セミナーを開催する場所や期間、講師の知名度なども関係するため、相場よりも価格が高くなるセミナーもあります。
その点、初めてコーチングセミナーを受講する場合は、講師の実績や実力を把握しにくいため、まずは平均的な相場のセミナーを中心に探すことをおすすめします。
自分に合ったセミナーでコーチングを学びましょう
コーチングセミナーは、自分が受けたいと思う内容や取りたい資格に関連したセミナーを選ぶことが大切です。したがって、まずは自分がどんなスキルを身に付け、どうしていきたいのかを見つめ直すことから始めてみましょう。
また、始めから「怪しい」「胡散臭い」と疑ってかかるのではなく、そもそもコーチングは難しいという認識を持つこともポイントと言えます。
目には見えないスキルだからこそ、疑われやすい側面はありますが、コーチングスキルは非常に汎用性の高いスキルであり、クライアントだけでなく、自分自身にも役立つスキルなのです。