昨今、経営者やマネジメント層として活躍する方々の間で、コーチングが注目されています。

しかし、企業向けのコーチングには、ビジネスコーチングやエグゼクティブコーチングなどの種類があり、それぞれで特徴が異なります。

そこでこの記事では、人材育成や組織開発におすすめのコーチングサービスを紹介するとともに、選ぶポイントについても詳しく解説します。

効果的なコーチングを実践するために、ぜひ参考にしてください。

人材育成・組織開発に役立つコーチング研修の選び方

ビジネスでのコーチングは、例えば、部下が自分自身で問題解決できるよう上司がサポートし、目標達成のために支援していくコミュニケーション方法を指します。

企業向けのコーチングにはいくつか種類がありますが、ここでは、企業向けのコーチング研修を選ぶポイントについて解説します。

コーチングの導入目的を明確にする

コーチングサービスを選ぶ際は、まず目的や目標を明確にしておく必要があります。

「社員を成長させたいから」といった曖昧な理由では、コーチングの成果が出ないからです。

例えば、「リーダー職の育成をしたい」「自主的に動ける人材を増やしたい」といった具体的な目的や目標を決めましょう。

目的・目標をしっかり決めておくことで、コーチングサービスを探しやすくなります。

コーチングサービスのコストを決める

企業がコーチングを取り入れるにあたって、重要となるのがコストです。

例えば、グループ研修だけを行うのか、一人一人の管理職に向けたコーチングを行うのかによっても費用が変わってきます。

コーチングサービスを選ぶ場合は、どのような形式のサービスを利用するか、あらかじめ決めておきましょう。そのうえで、コーチングの内容と費用を確認し、検討することをおすすめします。

自社の目的・課題にあっているかを確認する

ビジネスコーチングは、経営者や会社員を対象とし、組織全体の生産性向上やモチベーションアップを図ります。

また、経営者や管理職の方が対象の場合は、エグゼクティブコーチングと呼ばれるコーチングもあります。

誰を対象としてコーチングを活用するかによって、選ぶサービスが決まるため、目的にあったサービスを提供してくれる企業を選ぶことが大切です。

実績や講師のスキルを確認する

コーチングを主催する会社によって、得意とする領域は異なります。そのため、検討をする際はこれまでの実績を確認してください。

「どのような業界で多く利用されているか」「自社と類似する企業が利用しているか」などをチェックします。

あわせて、講師のスキルや講義の実績、得意分野なども確認してください。実際に導入した事例や、利用した企業の声も参考にするとよいでしょう。

実績が豊富なコーチング研修会社

ここからは、実績が豊富なコーチング研修を提供している会社について紹介します。

株式会社みらい創世舎

株式会社みらい創世舎は、企業向けのコーチングをメインで提供しており、人財育成プログラムや企業研修体験セミナー、個人コーチング、動画教材でのコーチングなど豊富なサービスを取り扱っています。

費用は一部しか公開されていませんが、管理職の方に評価の高い、成果を生み出すリーダーになるためのプログラムが、通常コース393,800円(税込)、プレミアムコース558,800円(税込)となっています。

他にもさまざまなコースが用意されているため、自社にあったコースを選んでみてください。

株式会社スマイル・アンド・エール

株式会社スマイル・アンド・エールは、コーチング研修やメンタルヘルス対策を行う会社です。

IT業界を中心に研修をしていますが、製造業、流通業、官公庁、大学などでも研修実績があるなど、さまざまな業界からの依頼を受けています。

企業向けコーチング研修は、3ヶ月プラン10名までの料金が70万円(税別)となっていますが、人数や期間などのカスタマイズも可能です。

共創コーチング株式会社

共創コーチング株式会社は、企業、教育機関、エグゼクティブ向けのコーチングサービスを行っています。

企業向けでは、主にリーダーの部下育成力アップを目指すコーチングを行っており、教育機関では、教員に対するコーチングを実施しています。

また、エグゼクティブ向けでは、主に社長や経営者を対象にしたコーチングを取り扱っています。

コーチング費用については非公開のため、別途問い合わせが必要です。

株式会社THECOACH

株式会社THECOACHでは、コーチングスクールを運営するとともに、企業・個人向けのコーチングサービスを提供しています。

企業向けとしては、「THECOACH for businesss」があり、コーチングの基礎を網羅的に学ぶコースから、発展的な応用コースが提供されています。

「メンバーの主体性を高めたい」「組織へのエンゲージメントを高めたい」といった企業の課題に対し、コーチング・研修・組織開発の3つのアプローチで取り組んでいきます。

費用は公開されていないため、別途問い合わせが必要です。

株式会社ウエイクアップ

株式会社ウエイクアップでは、さまざまな人間関係に応用できるコーチングを学べます。

「次世代リーダーを育てたい」「主体的に動いてくれる人材を育成したい」といった、企業の課題ごとに、さまざまなコースが用意されています。

テレワークの社員にも対応できる、短時間でのオンラインプログラムも用意されていますが、費用は公開されていないため、別途問い合わせが必要です。

ひふみコーチ株式会社

ひふみコーチ株式会社は、コーチングをベースに起業家、企業、学校を支援しています。

サービスは基本的にオンラインで提供されているため、どこからでも参加可能です。

また、ビジネス向けのコースとして「ビジネスパーソン向け講座」を提供しています。

「部署内でチームワークがうまくとれず、雰囲気が悪い」「世代間の考え方に違いを感じる」といった悩みを抱えるビジネスパーソンにおすすめです。

オンラインで定評のあるコーチングサービスの企業

続いて、オンラインでのコーチングに定評のある企業向けサービスを紹介します。

mybuddy(マイバディ)のオンラインコーチング

mybuddy(マイバディ)のオンラインコーチングは、社員の能力を引き出したい企業とコーチを繋ぐ1on1のコーチングプラットフォームです。

社員が定期的に1on1でのコーチングを受けることで、自身の持つ力を自身の気付きによって引き出し、仕事の成果を上げることを目的としています。

オンライン(Zoom)を活用し、いつでも気軽にコーチングを受けられるのも魅力です。

P-COACH(ピーコーチ)のオンラインコーチング

P-COACH(ピーコーチ)のオンラインコーチングは、ビジネス分野に特化しており、「コーチング型マネジメントパッケージ」というプログラムを提供しています。

研修では、コーチング型マネジメントに必要な手法を共有し、1対1のコーチングを行いながら、研修で実践した内容を振り返る時間も作っています。

「指示命令型のマネジメントではなく、コーチングを取り入れたい」「人材の定着化を図りたい」と考える企業におすすめです。

mento(メト)のオンラインコーチング

mento(メント)では、個人向けにコーチングを行うだけでなく、法人向けのビジネスコーチングも提供しています。

コーチは全員、専門のスクールでトレーニングを受けており、コーチングを行う際はコーチのプロフィールやレビューを確認しながら、自分で選べる点が特徴です。

エグゼクティブ(経営者・役員)向け、シニアマネジメント(部長職)プラン、ジュニアマネジメント(課長職)向けのプランなど、企業の課題に沿ったさまざまなプランを用意しています。

コーチングファームWISDOM(ウィズダム)のオンラインコーチング

コーチングファームWISDOM(ウィズダム)では、一般社員・管理職向けの研修と、1対1のビジネスコーチングを提供しています。

研修は、「部下育成研修」「ファシリテーション研修」「セルフマネジメント研修」のいづれを基本形とし、企業のニーズにあわせて実施をします。

また、ビジネスコーチングには「エグゼクティブコーチング」と「社員コーチング」があり、1対1はもちろん、グループを対象とすることも可能です。

myPecon(マイペコン)のオンラインコーチング

myPecon(マイペコン)は、30~50代のビジネスパーソンが多く利用しているオンラインコーチングサービスです。

個人向けのプランがある他、法人向けのオンライン研修も提供しており、現在は「リーダーシップ研修」「組織マネジメント研修」「セルフマネジメント研修」などをはじめ、8つのラインナップとなっています。

外資系IT企業や国内大手メーカーなどで働く方をはじめ、最近では起業や独立を検討している方からも支持されているサービスです。

自分にあったコーチングサービスを利用しましょう

コーチングは、人材育成に有効な手段として活用する企業が増えています。

コーチングによって社員の意識やモチベーションが向上すれば、会社と個人の成長が同時に叶います。

部下のマネジメントや組織開発に悩む方は、課題解決のヒントとして、コーチングの導入を検討してみてはいかがでしょうか。