高い利益率を見込めるなどの理由から、コーチングを本業や副業にする方が増えています。
しかし、いざコーチングサービスを始めても「なかなか稼げない」「稼げない人と稼ぐ人の違いはどこにあるのか」など悩む方も少なくありません。
目次
コーチングで稼げない5つの原因
コーチングで稼げない人には、次のような5つの原因が考えられます。
- ノウハウコレクターにとどまっている
- オリジナリティがない
- 認知度が低く集客できていない
- 1セッションあたりの料金が安すぎる
- 自分で思っているほど行動できていない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ノウハウコレクターにとどまっている
コーチングで稼げない人は、ノウハウコレクターにとどまっているケースが多々あります。「稼げないのは自分のスキルが不十分だからだ」と考え、スキルの習得に時間をかけすぎているのです。
たしかに、コーチングにスキルは必須になります。しかし、基礎以外のスキルは実践しながら必要なものを見極め、その都度身につけていくほうが効率的です。
特に気をつけたいのが、「資格を取得すれば稼げる」という考え方。資格の保有や提示は信頼性の向上につながりますが、取得して満足しているだけでは稼げません。
稼げない自分から脱却したい方は本当に必要な資格だけを集中的に取得し、実践に活かすことを意識しましょう。
関連記事:コーチングの資格はいらない?資格がいる人・いらない人を解説
オリジナリティがない
コーチングで稼げない人の中には、単に競合と同じようなサービスを展開し、オリジナリティがない場合があります。
インターネットが発達した現代では、顧客がサービスの情報を簡単に入手し、自分で比較できるようになりました。同じようなサービスがあれば、お金を払う分、より信頼できるものを選ぶでしょう。
コーチングも同様で、オリジナリティがないと「実績が多いほうが信頼できる」という理由から既存の競合に顧客を奪われてしまいます。
コーチングで稼げない人が稼げるようになるためには、「このコーチだからこそ、お願いしたい」と思ってもらえるような、独自性の高いサービス展開が必要です。
認知度が低く集客できていない
コーチングで稼げない原因のひとつとして、そもそも認知度が低く集客できていないケースもあります。
コーチングもビジネスである以上、通常の商品販売と同じように集客や経営の戦略が必要です。何の戦略もないまま「コーチングを始めました」とだけ発信しても、クライアント数は確保できません。
コーチングで稼ぐためにはビジネスとして売上を上げることを意識し、認知度向上や集客力強化といった戦略を立案する必要があります。
1セッションあたりの料金が安すぎる
コーチングで稼げない人は、低単価で消耗しているケースも少なくありません。
一般的に、コーチングの料金相場は1セッションあたり5,000円〜20,000円ほどです。はじめは実績を積むために、1セッション5,000円以下で対応する方もいるでしょう。
しかし、実績を積んでもなお低価格のままだと、いつまでも稼げません。コーチングはスキルがあれば高い利益率が見込める仕事のため、実績を積んだら早期に料金を見直すことが大切です。
自分で思っているほど行動できていない
コーチングで稼げない人の中には、自分で思っているほど成功に向けた行動ができていない方も。それほど重要ではない事柄に全力で取り組んでしまう空回りタイプや、行動した気になっている自己満足タイプがこのケースに該当します。
コーチングで稼げない状態から抜け出すためには、そのような自分自身に気づくことも大切です。次項で解説する「稼げる人に変わる5つの方法」をチェックして、自分の行動を振り返り、不十分な点があれば今日から早速見直していきましょう。
コーチングで稼げない人から稼げる人に変わる5つの方法
コーチングで稼げない人は、次に挙げる5つを実践できていない可能性があります。
- 提供できる価値を明確にする
- 競合との差別化に力を入れる
- 集客方法を見直す
- 価値に合わせて料金設定を変える
- 実践しながら学びを深める
稼げるコーチになりたい方は少しずつでも実践できるよう、1つずつチェックしていきましょう。
提供できる価値を明確にする
まずは自分のコーチングがクライアントに対し、どのような価値を提供できるか明確にすることが大切です。
例えば、単に「コーチングします」とうたっても、「コーチングを受けてどうなるのか」「受けるメリットはあるのか」と見込み顧客は疑問や疑念でいっぱいになるでしょう。そのような状態では、サービスの利用には到底つながりません。
そのため、コーチングを通してクライアントが得られる未来の形を明確に提示する必要があります。
関連記事:コーチングで起業するには?失敗事例と成功のコツを紹介
競合との差別化に力を入れる
コーチングをビジネスとして成功させるためには、競合との差別化が必須です。
差別化ポイントを洗い出す上で必要なのは、競合の情報だけではありません。競合と比較検討するためには、自分自身のこともよく知る必要があります。
そこで利用できるのが、ビジネスでよく用いられる3C分析やSWOT分析などのフレームワーク(考え方)です。それぞれの特徴や分析項目は、下表のようになります。
特徴 | 分析項目 | |
3C分析 | ビジネスを始める、あるいは生き残り続ける上で必要な基本的情報を分析・整理する | ・市場や顧客・自社・競合 |
SWOT分析 | 3C分析で洗い出した内容を各分析項目に当てはめ、戦略立案に活かす | ・強み・弱み・機会・脅威 |
とはいえ、上記のような分析を1人で進めるのは「難しい」と感じる方もいるでしょう。
集客方法を見直す
コーチングで稼げない人から稼ぐ人になるためには、集客方法を見直すことも大切です。代表的な集客方法は、次の4つになります。
特徴 | 初期費用 | 成果が出るまでの時間 | |
SNS | ・初心者でも運用しやすい・メルマガやLINEなど、ほかの媒体と連携するとより効果的 | 無料 | 中程度 |
YouTube | ・視覚的な訴求力が強い・Twitterなど、SNSと連携するとより効果的 | 無料※1 | 長い |
Webサイト | ・問い合わせ窓口としても利用可能・検索時に上位表示されるための施策(SEO対策)が必要 | 無料※2 | 長い |
Web広告 | ・絞ったターゲットに無駄なく訴求できる・稼げないと大きな赤字になりやすい | 有料 | 短い |
※1:撮影機材や動画編集のソフトをそろえる場合は約50,000円~かかる
※2:有料のプラットフォームを利用する場合は約10,000円~かかる
コーチング初心者であれば、SNSがもっとも活用しやすい集客方法です。サービスの宣伝はもちろん、日頃の言動から人柄を知ってもらう機会にもなるため、信頼性の向上にもつながります。
関連記事:コーチング起業での集客方法11選!成功の秘訣と失敗例も紹介
価値に合わせて料金設定を変える
コーチングで稼げるようになるには、自分の価値に合わせて料金設定を見直すことも大切です。
コーチング未経験で実績がない場合は、実績作りを兼ねて低単価のセッションを実施してもよいでしょう。しかし、実績を積みスキルも身についてきたら、単価を上げて時間対効果を向上させる工夫が必要になります。
例えば、1か月の稼働日数が20日の場合、月収100万円を達成するために必要なセッション数は下表のとおりです。
1セッションの料金 | 必要なセッション数 |
5,000円 | 200回 |
10,000円 | 100回 |
50,000円 | 20回 |
1セッション5,000円であれば、1日に10人は対応しないと月収100万円は達成できず、現実的ではありません。一方、1セッション50,000円であれば、1日1人のセッションでも月収100万円は十分に達成可能です。
提供できる価値が高まれば、より高額の料金設定でもクライアントは継続的に利用してくれます。稼げるコーチになりたい方は、自身の価値に合わせて料金設定をその都度見直しましょう。
実践しながら学びを深める
ノウハウコレクターになってしまっている方が稼げるようになるには、実践しながら学びを深めるスタンスに切り替える必要があります。基礎のコーチングスキルを身につけたら、実践経験を積むことに注力しましょう。
新たなスキルや資格は、必要性を感じたら勉強するだけで十分です。必要性を感じているときのほうが勉強のモチベーションも高く、より有意義な時間となります。
関連記事:コーチングの勉強方法とは?4つの方法と目的別の学び方を解説
コーチングで稼げると収入はどれくらいになる?
コーチングで稼げない期間が長くなると、「コーチングって本当に稼げるのか」と不安になるでしょう。
そこで最後に、コーチングで稼げると売上はどれくらいになるか、本業コーチと副業コーチの収入事情について解説します。
本業コーチの平均年収
一般的なコーチング料金は、1セッション5,000円〜20,000円です。しかし、ベテランのプロコーチにもなると1セッション50,000円以上、年収にして1,000万円以上を実現している方もいます。
年収1,000万円は、月収に換算すると80万円/月以上。クライアントを20人ほど確保し、それぞれ月1回のセッションを行えば、1セッション40,000円ほどで実現できます。
ただし、仲介業者に手数料を払う雇われ型のコーチやアマチュアコーチの平均年収は、本業であってもそれほど稼げません。500万円はおろか、200万円にも届かないケースもあります。
結局のところ、コーチングを独自のビジネスとして成立できているか否かで、平均年収は変わってくるでしょう。
副業コーチの平均年収
副業コーチの平均年収は、料金設定と稼働時間によって大きく異なります。
例えば、副業の年収を120万円とした場合。1セッション10,000円なら月に10件、1セッション20,000円なら月に5件で達成できます。
実績を積んで1セッション50,000円で提供できれば、月に10件で月収50万円、年収にして600万円も実現可能です。
コーチングで稼げないのには原因がある!
コーチングで稼げない人にはスキルを実践に活かせていない、戦略が甘いなどの原因があります。逆に言えば、原因を見極め1つずつ対処すれば、稼げるコーチに変わることも十分可能です。
コーチングで稼げないとお悩みの方は、本記事で紹介した対処法を今日から早速実践していきましょう。